派遣の求人を見ていると、
50代向けと思われる案件でよく目にするのが、
**「時給1600円・交通費込み」**という条件だ。
一見すると、
「1600円なら悪くない」
そう感じる人も多いと思う。
ただ、この表記には、
派遣業界なりの“現実”がはっきり詰まっている。
時給1600円は高くも安くもない「境界ライン」
まず前提として、
首都圏の事務・IT補助・運用系派遣で、
- 1400円台 → 若手・未経験枠
- 1600円前後 → 即戦力だが限定的
- 1800円以上 → 明確な専門性
という相場感がある。
1600円は、
「できる人ではあるが、長期育成はしない」
という位置づけだ。
「交通費込み」が示す本音
ここが一番重要だ。
交通費込みとは、
会社が交通費を別で出したくない、という意味ではない。
正確には、
- 総額はこのくらいまで
- コストはこれ以上かけられない
- 調整は自己責任でしてほしい
というメッセージだ。
実質的には、
時給を少し高く見せて、総支給額を固定している。
50代にこの条件が出る理由
50代でこの条件が提示されるのは、
能力が低いからではない。
むしろ逆だ。
- 業務は一通りできる
- 教えなくていい
- 安定して来てくれる
ただし、
- 昇給は期待しない
- 正社員化もしない
- 長期育成もしない
そういう前提での条件だ。
企業側が本当に欲しいのは「安心感」
この価格帯の派遣に、
企業が求めているのは、
- 技術力の爆発
- 改革アイデア
- 将来の幹部候補
ではない。
- 黙々と回してくれる
- トラブルを起こさない
- いなくならない
業務を止めない人だ。
50代が評価されるのは、
まさにこの部分だ。
「交通費込み」は断りづらさも含んでいる
交通費込みの案件は、
条件交渉がしにくい。
- 時給を上げる → 無理
- 交通費を出す → 無理
- 勤務条件を変える → 微調整のみ
つまり、
最初に飲むか、断るかの二択になりやすい。
悪い条件なのか?と言われると、そうでもない
正直に言えば、
この条件は「搾取」ではない。
- フルタイムで安定
- 責任は重くない
- 過度な期待もない
精神的に楽なケースも多い。
50代で、
- 生活を安定させたい
- エネルギーを温存したい
- 他にやりたいことがある
そういう人には、
割り切れば悪くない選択肢だ。
ソロログ的な結論
「時給1600円・交通費込み」は、
評価が低いという意味ではない。
それは、
この仕事を、この条件で、淡々と回してくれる人を探している
という、
非常に正直なサインだ。
50代にとって大事なのは、
この条件をどう受け取るか。
- 不満として抱えるか
- 割り切って使うか
- 次の準備期間にするか
選ぶのは自分だ。
まとめ
- 時給1600円は境界ライン
- 交通費込みは総額固定のサイン
- 50代には「安心感」が求められている
- 悪ではないが、未来は用意されていない
だからこそ、
今の仕事を“どう使うか”がすべてになる。


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