2026年2月8日。
朝、カーテンを少し開けた瞬間に「今日は違うな」と思った。
空気が軽くない。音が吸い込まれるように静かで、街全体が一段階トーンダウンしている。
中野区にとって、この冬の初雪。
ニュースで見れば「積雪はわずか」「影響なし」と言われる程度だったと思う。
でも、体感はかなり寒かった。
雪よりも、冷え方が印象に残った
雪が降った、という事実よりも、
記憶に残ったのは冷え方の質だった。
ただ気温が低い、というより、
身体の内側から熱を持っていかれる感じ。
風が強いわけでもないのに、手先がじわじわ冷えてくる。
中野の住宅街を歩いていると、
アスファルトにうっすら残った雪が、
昼になっても溶けきらず、くすんだ白を保っていた。
「今日は暖かくなる」という期待が、最初から成立しない日だった。
人の動きが少しだけ変わる
不思議なのは、雪の日の中野は、
人が消えるわけではないけれど、動きが鈍くなるところだ。
歩く速度がほんの少し遅い。
自転車の数が目に見えて減る。
コンビニに入る人も、どこか無言で、長居しない。
誰も「寒いですね」とは言わない。
でも、全員がそれを共有している空気がある。
こういう日は、街が感情を持っているように感じる。
初雪の日に思う、体感の話
若い頃は、
「雪=イベント」だった気がする。
写真を撮るとか、
誰かに連絡するとか、
少しテンションが上がるとか。
でも今は違う。
初雪を見ても、
「今日は無理をしない日にしよう」
という判断が、自然に先に来る。
これは年齢の問題というより、
体感を信用するようになったという変化かもしれない。
寒いと感じたら、寒い。
気のせいにしない。
我慢もしない。
ひとりで過ごす雪の日は、判断が早い
誰かと一緒なら、
「せっかくだから出かけようか」
という選択肢も出てくる。
でも、ひとりだと違う。
判断が早い。
今日は早く帰る。
今日は余計なことをしない。
今日は体を温める。
それだけでいい。
雪の日に無理をして得るものは、
今の自分にはほとんどない。
夜になって、寒さが残る
夜になっても、
昼の冷えがそのまま残っている感じがした。
暖房をつけても、
部屋が温まるまでに時間がかかる。
外から持ち込んだ冷気が、
しぶとく居座っている。
こういう日は、
何かを頑張るより、
一日を無事に終わらせること自体が、
ちゃんとした行動だと思う。
まとめ:初雪は、静かな確認作業
2026年2月8日の中野区の初雪は、
派手な出来事ではなかった。
でも、
「今の自分は、どのくらい寒さを感じるか」
「どこまで無理がきくか」
そういうことを、
静かに確認させてくれる一日だった。
体感でかなり寒かった。
それだけで、今日は十分だったと思う。


コメント