【Premiere Pro実験】ライトリークスを使って映像が一気に“映画っぽく”なった話

キャリア戦略

今日は、Adobe Premiere Proで**ライトリークス(Light Leaks)**を初めて使ってみた感想を書きたい。
結論から言うと、これは“光の魔法”だ。ほんの数秒のエフェクトを挿入するだけで、映像の印象が一瞬で変わる。これまで地味に見えていたクリップが、まるで映画のワンシーンみたいに「空気を持つ映像」になった。

ライトリークスとは、カメラに光が漏れ込んだようなフレアやぼかしの光表現のこと。撮影時に自然に起きることもあるけれど、Premiere Proでは素材を重ねることで、あとから自由に追加できる。YouTubeなどでは無料素材もたくさん配布されているし、Adobe Stockにも有料の高品質なものが揃っている。


◆ 使い方は意外とシンプル

  1. ライトリークスの動画素材(MP4やMOV)をタイムラインにドラッグ
  2. 通常の映像クリップの上のトラックに重ねる
  3. クリップを選択して「描画モード」を**スクリーン(Screen)加算(Add)**に変更

これだけで、光が自然に映像と馴染む。色味を調整したいときは「Lumetriカラー」でトーンを整えると、プロっぽい質感になる。

ポイントは、“多用しすぎないこと”。数秒間、シーン転換のタイミングにだけ入れると、視聴者の印象に残る。特に、回想・感動・思い出系のカットには抜群に合う。


◆ 実際に試してみた感想

今回使ったのは、夕方の街を歩く映像。編集前は普通のスナップ動画だったが、オレンジ系のライトリークスを加えるだけで夕暮れの温かさが倍増
さらに、トランジション前に一瞬だけホワイト系の光を重ねると、自然な“フェードアウト感”が出た。これだけで映像のつながりがなめらかになり、全体の完成度が上がった。

もう一つ気づいたのは、ライトリークスは音との相性も大事ということ。柔らかいピアノBGMや、ゆっくりしたテンポのLo-Fiなどを合わせると、映像の雰囲気が一気に整う。逆に激しいBGMだと光がチカチカして見えることもあるので、音選びは慎重に。


◆ ひとり編集者としての発見

ライトリークスを入れてみて感じたのは、「映像編集は“光をデザインする”仕事なんだな」ということ。
カット・BGM・テロップと同じくらい、光の表現には“感情の演出力”がある。少しの工夫で、画面の空気が変わる。これはAIやテンプレートには出せない、編集者の“感性”の領域だと感じた。


◆ 今後やってみたい応用

・ライトリークス+フィルムグレインで“レトロ映画風”
・青系ライトリークスで“深夜の孤独感”を演出
・赤系ライトリークスで“情熱・熱量”を表現
・白系ライトリークスで“記憶のフラッシュバック”風

このように、色と光を組み合わせることで物語性が生まれる。
特に「ひとりで過ごす時間」「思考する瞬間」「孤独だけど前向きな映像」など、ひとりタイムズのテーマにはピッタリだと思う。


◆ まとめ

Premiere Proのライトリークスは、映像に“感情の温度”を加えるツール。
慣れてしまえば3分でできる簡単な演出だが、効果は絶大。
編集が少し味気ないとき、まずは1カットだけでも試してほしい。
その瞬間から、あなたの動画は「ただの記録」から「物語」へと変わる。

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