Zoomでの動画編集レクチャー会は、マンネリ化を抜ける最高の刺激だった。

キャリア戦略

最近、毎日のように同じ場所で、同じ作業を繰り返している自分に気づいた。
筋トレ、仕事、食事、そして動画編集。ルーティンが整っていることは確かに大切だけれど、同時に“慣れすぎた日常”が自分の感覚を鈍らせてしまうこともある。そんなとき、ふと参加したZoomでの動画編集レクチャー会が、思いのほか強い刺激になった。


◆「ひとり編集」だからこそ、誰かと繋がる時間が効く

動画編集は基本的に“孤独な作業”だ。
静かな部屋でPC画面に向かい、カット、テロップ、BGM、エフェクト……。黙々と作る時間は楽しいけれど、数週間も続くと、どこかで行き詰まりを感じる。
特に、独学で学んでいる人ほど、成長の実感が得にくい。
そんなとき、Zoomで開かれるレクチャー会に参加すると、まるで違う世界が広がる。

「他の人はどんな編集をしているのか」「どんな作品を目指しているのか」——
同じ志を持つ人たちの話を聞くだけで、モチベーションが一気に上がる。
ひとりで学ぶのも大事だけれど、**“ひとり+少しのつながり”**があるだけで、作業の質が変わってくる。


◆マンネリ化の正体は「刺激の欠如」

人は慣れる生き物だ。
最初はワクワクしていたPremiere Proの操作も、数ヶ月経つと“ただの作業”になる。
これはスキルの問題ではなく、感情の習慣化だと思う。
成長していないわけではなく、慣れすぎて新鮮さを感じにくくなっているだけ。
だからこそ、外からの刺激が必要になる。

Zoomレクチャー会では、普段の自分では思いつかないテクニックや発想に出会える。
たとえば、ライトリークスの使い方ひとつでも、講師の“色の作り方”や“時間の切り方”を見ただけで、「あ、自分の映像は少し硬いかもしれない」と気づく。
そんな一瞬の気づきが、次の創作を大きく変える。


◆画面越しの“ライブ感”が編集を変える

Zoomの魅力は、単なる講義ではなく“ライブ”に近い空気感にある。
リアルタイムで講師の編集画面が動き、自分の質問にすぐ答えてもらえる。
それは、YouTubeチュートリアルを何百本見るよりも、ずっと濃い学びになる。

「このBGMをどのタイミングで入れるとテンポが生きるか?」
「カットの長さを0.3秒短くすると、印象が全然違う」
——こうした“微妙な感覚”は、実際のやり取りの中でしか掴めない。

そして何より、他の参加者が「おお…!」と反応しているのを見ると、
自分も自然と背筋が伸びる。画面越しでも、創作の熱量が伝わってくるのだ。


◆「見てもらう緊張感」が、最高の成長スイッチ

ひとりで編集していると、つい“自分基準”で満足してしまう。
だが、他人の前で作品を見せる場があると、自然と「もう少し整えよう」「色味を統一しよう」と意識が変わる。
これは、編集の技術を超えた「見られる側の覚悟」が育つ瞬間だ。

Zoomレクチャー会では、参加者同士の作品発表タイムが設けられていることも多い。
見てもらう緊張感と、他の人の作品から受ける刺激。
この“対比のエネルギー”が、自分を次のステージに引き上げてくれる。

成長には、孤独と刺激の両方が必要。
Zoomはそのバランスをうまく保ってくれる場所だと思う。


◆「誰かの成長」を見ることも、モチベーションになる

意外かもしれないが、自分が成長するだけでなく、他の参加者の成長を見届けることも刺激になる。
「前回よりテロップがうまくなってる」「構成が整理されてる」——そう感じた瞬間、自分も負けていられないと思う。
オンラインでも、人との“切磋琢磨”は成立する。
それは競争ではなく、前向きな共鳴のようなものだ。


◆「マンネリ」は停滞ではなく、準備期間

Zoomでの学びを重ねるうちに気づいた。
マンネリ化は「もう終わり」ではなく、「次の段階への準備」だということ。
刺激がなくなったら、外から光を入れればいい。
新しい素材を触ってみる、新しい先生の講座を受けてみる、仲間とコラボする。

ひとりで頑張る時間は大切だが、時にはひとり+誰かで動くことで、
新しい視点が生まれ、作業が再び楽しくなる。
Zoomレクチャー会は、まさにその“再点火スイッチ”のような存在だった。


◆「ひとり」で学ぶ時代に、Zoomはもう一人の先生

AIが発達し、独学でなんでも学べる時代になった。
でも、知識と刺激は別物だ。
Zoomを通じて人と繋がることで、画面の向こうに“リアルな熱量”を感じられる。
編集の上手い下手よりも、「学び続ける姿勢」を共有できるのが何よりの価値だ。

これからも僕は、ひとりで学びながら、時々Zoomで世界を覗く。
その小さな刺激が、また次の作品を生む力になる。


ひとりタイムズ 編集部より
「マンネリを感じたときこそ、外へ出るチャンス。
 ひとりで作る力に、仲間の熱を少し加えるだけで、
 創作は驚くほど前に進む。」

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