求人の必須スキルを一つ満たしていなくても応募していい?

Solo Life Design|ひとり人生設計

求人を見ていると、「必須スキル」という欄がある。

例えばIT系なら、

・SQLの実務経験
・特定のプログラミング言語の経験
・基本設計の経験
・ExcelやVBAの経験
・特定システムの開発経験

などが並んでいる。

そのうち4つは自分に当てはまる。

しかし、一つだけ経験がない。

こんな求人を見つけると迷う。

「必須と書いてあるのだから応募しても無駄なのでは?」

と思ってしまう。

では、必須スキルを一つ満たしていなければ、本当に応募しないほうがいいのだろうか。

今回は仕事探しをしていて何度も感じる、この問題について考えてみたい。

「必須」と書いてあると応募しにくい

求人の「必須」という言葉は強い。

歓迎スキルなら、

「なくても大丈夫だろう」

と思える。

しかし必須となると話が違う。

自分が条件を満たしていないことが一つでもあると、それだけで応募対象から外れているように感じる。

特に条件が細かく書かれている求人ほどそうだ。

例えば、

SQL経験。

VB系の開発経験。

基本設計経験。

金融系システム経験。

すべて必須と書かれていたとする。

最初の三つを満たしていても、金融系システムだけ経験がなければ、

「自分は対象外だ」

と思ってしまう。

でも、本当にそこで諦める必要があるのだろうか。

必須スキルにも重要度の差がありそう

求人票を見ると、すべて同じように「必須」と書かれていることがある。

しかし実際の仕事では、それぞれの重要度が完全に同じとは限らない。

例えばプログラマー募集で、

「Javaの実務経験3年以上」

が必須だったとする。

仕事のほとんどをJavaで開発するなら、これはかなり重要な条件だろう。

一方で、

「○○業界での業務経験」

という条件なら、他の開発経験で補える場合もあるかもしれない。

もちろん採用する側がどう判断するかは分からない。

だから応募者が勝手に、

「この条件は無視していい」

と決めることはできない。

ただ、

一つ足りないだけで自分から可能性をゼロにする必要もない

と思う。

10個中9個できるならどうするか

仮に必須条件が10個あったとする。

自分は9個満たしている。

残り一つだけ経験がない。

この場合、私は求人全体を見たほうがいいと思う。

仕事内容は自分の経験に近いか。

不足しているスキルは仕事の中心なのか。

それとも一部で使うだけなのか。

似た技術を使った経験はあるか。

短期間で覚えられそうか。

こうしたことを確認する。

例えばSQL Serverの経験が求められているが、別のデータベースでSQLを長く使った経験があるなら、完全な未経験とは少し違う。

特定のツールを使ったことはなくても、似たツールを使った経験がある場合もある。

「経験なし」の中にもかなり差がある。

「完全未経験」と「近い経験あり」は違う

これは仕事探しで重要だと思う。

例えば、

「Python経験必須」

という求人がある。

プログラミングそのものを一度もしたことがない人。

別の言語で長く開発してきた人。

この二人は、どちらもPython実務未経験だったとしても同じではない。

後者なら、

変数。

条件分岐。

ループ。

関数。

データ処理。

デバッグ。

といった考え方はすでに知っている。

もちろんPython独自の書き方を覚える必要はある。

それでも、プログラミング自体を最初から学ぶ人とはスタート地点が違う。

だから求人を見るときは、

「経験がある・ない」だけではなく、近い経験を転用できるか

を見ることも大切だと思う。

逆に一つでも致命的な場合はある

一方で、必須スキルを一つ満たしていなくても必ず応募すればいい、という話でもない。

その一つが仕事の中心なら厳しい場合がある。

例えば、

英語で毎日顧客対応する仕事なのに英語で会話できない。

特定の資格が法律上必要な仕事なのに資格を持っていない。

高度な専門技術を即戦力として求めているのに、その技術をまったく知らない。

こうした場合は、「一つだけ足りない」と単純に数えることはできない。

必須条件は数ではなく、

その条件が仕事のどの部分に関係しているか

を見る必要がある。

応募するだけなら採用を決めるわけではない

仕事探しをしていると、応募を重く考えすぎることがある。

応募したら必ず面接へ行かなければならない。

応募したらその会社へ入らなければならない。

そんな感覚になってしまう。

でも実際には、応募は選考の入口だ。

応募したあと、企業側が経歴を見る。

条件に合わなければ選考終了になる。

興味を持ってもらえれば話が進む。

そして応募者側も、面談や面接で仕事内容を確認できる。

つまり、

自分だけで合否を先に決めなくてもいい。

これはかなり重要だと思う。

書類では「ないもの」より「あるもの」を明確にする

一つ足りないスキルがあると、そこばかり気になる。

しかし職務経歴書では、自分が持っている経験を分かりやすくしたほうがいい。

例えば、

「○○は未経験です」

だけを書くより、

「○○は未経験ですが、類似する△△を3年間使用」

のように説明できる場合がある。

もちろん経験を盛ってはいけない。

やったことがないものを「できます」と書くのは違う。

ただし、

自分の経験と募集スキルの接点を説明する

ことはできる。

採用側が知りたいのも、単純な○×だけではなく、

「この人は仕事に入ったらどれくらい対応できそうか」

という部分ではないだろうか。

面接で聞かれたら正直に答える

応募後に不足しているスキルについて聞かれることもある。

そのときは正直に答えればいい。

「実務経験はありません」

と伝える。

そのうえで、

似た技術の経験がある。

現在勉強している。

基本的な仕組みは理解している。

短期間でキャッチアップできそうだ。

といった事実があれば伝える。

できないことをできると言う必要はない。

むしろ、

どこまでできて、どこから分からないのか

を説明できるほうが現実的だと思う。

条件を100%満たす求人だけ探すと選択肢が減る

求人にはいろいろな条件が書かれている。

それを全部100%満たす求人だけ探していたら、応募できる求人はかなり少なくなるかもしれない。

特に長く仕事をしていると、

「かなり近いけれど一部分だけ違う」

という求人が出てくる。

そんなとき、

一つ違う。

だから応募しない。

と毎回判断してしまうのは少しもったいない。

逆に何でも応募すればいいわけでもない。

だから私は、

自分の経験と仕事内容の重なりがどれくらいあるか

を見るのがいいと思う。

7〜8割くらい合っていたら一度考えてみる

数字できっちり判断できるものではないが、求人を見たとき、

「かなり自分の経験に近い」

と思ったら応募候補に入れてもいいのではないか。

10個の条件のうち7〜9個くらいが合っている。

不足している条件にも近い経験がある。

仕事内容そのものは理解できる。

こういう求人なら検討する価値はある。

最終的に条件を満たしているか判断するのは採用側だ。

応募者側は、

自分の経験を正確に伝える。

まずはそこまででいい。

まとめ

求人の必須スキルを一つ満たしていなくても、必ず応募できないとは限らない。

大切なのは、

「一つ足りない」

という数だけを見ることではない。

そのスキルが仕事の中心なのか。

似た経験があるのか。

短期間で覚えられるものなのか。

他の条件をどれくらい満たしているのか。

そこまで見て判断したほうがいい。

もちろん資格など、本当に満たしていなければ仕事そのものができない条件もある。

そういう条件は別だ。

しかし、仕事内容の大部分が自分の経験と重なっているなら、

応募する前に自分で不採用を決めてしまう必要はない。

経験を盛らず、できることとできないことを正直に書く。

そのうえで応募する。

採用するかどうかは相手が判断する。

仕事探しでは、そのくらいの考え方でもいいのかもしれない。

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