スクワット62.5kg×10で右膝に違和感。無理せず引き返した日のジムログ

ひとり健康

今日のトレーニングは、少しだけ不安が勝った。いつものようにスクワットを62.5kgで10回を狙ったけれど、下ろした瞬間に右膝の外側あたりに鋭い違和感が走った。痛みというより“変な引っかかり”。一瞬、重りを戻そうかと思ったけれど、セットの途中でやめると逆に怖い。フォームを慎重に確認しながら、ゆっくり続けた。

終わったあと、ラックに戻して深呼吸した瞬間に気づく。地味な痛みが残る。今まで何度もトレーニングしてきたけれど、この種類の痛みは初めてだ。筋肉痛ならいい。でも“関節”の痛みは、無視したくない。

ストレッチスペースに座り、膝の周りを触る。熱はなく、腫れもない。でも、膝蓋骨(お皿のあたり)と外側のスジが引っ張られる感覚が強い。恐らくフォームの乱れ、可動域、ウォームアップ不足、もしくは前日の疲労が残っていたのかもしれない。

振り返ると、今日はアップがおろそかだった。いつも5分ウォーク→空気椅子→軽いスクワットをするのに、今日は時間がなかった。いきなり重りを担いだせいで、膝周りの腱や靭帯が準備できていなかったのだと思う。筋肉は元気でも、腱と関節は時間がかかる。50代に差し掛かってから、その差を痛感している。

フォーム動画をスマホで軽く撮って確認すると、下ろす時に右膝がわずかに内側に入っていた。これ、俗にいう「ニーイン」。膝に負担がかかる悪癖だ。体重移動、足の開き、つま先の向き。どれか一つがズレているだけで、膝はすぐ悲鳴をあげる。

痛みが出ているときの判断は難しい。“鍛える痛み”と“壊れる痛み”が存在する。今回感じたのは後者寄り。だから、今日はスクワットの追加セットをやめ、代わりにレッグカール、レッグエクステンション、そして軽いヒップアブダクションで終わらせた。痛みと向き合いながら、できることを選ぶ。トレーニングは意地で押し通すと、あとで大きな代償を払うことになる。

帰り道、歩き方に少しだけ気をつけながらゆっくり駅へ向かった。夕方の風が冷たく、足元の感覚がいつもより敏感になる。痛みがあると、普段当たり前だった動作が特別に感じる。階段の一段目で痛みが走ると、「健康ってすごい価値だな」と改めて思う。

家に帰ってから、冷却&軽いマッサージ。湯船に浸かると、膝周りの緊張が少し溶けた。ストレッチ後に膝の様子を見ると、痛みはほんのり、鋭さは減っている。無理しなかったことが正解だと感じた。

筋トレを続けていると、重さが上がる快感は何物にも代えがたい。でも、それと同じくらい大事なのは「引く勇気」だ。無理してケガをすると、数ヶ月単位で後退する。継続こそ最大の武器。焦らず、膝が正しく動くフォームを固める方が未来につながる。

明日は軽めの有酸素運動に切り替えよう。散歩なら膝周りの血流が改善し、回復を助けてくれる。無理にバーベルを担ぐ日ではない。そういう判断ができることも、経験の成果だと思う。

筋トレは競争じゃない。過去の自分と静かに向き合う時間だ。膝の違和感は、身体からのメッセージ。“聞かずに進むな”という警告。しっかり受け止めて、次に活かす。

明日もしっかり動けるように、今日はもう休もう。膝には申し訳なかったけれど、学ぶことも多かった。

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■ 今日の学び
痛みは敵ではなく、身体からの連絡。無視せず、対話して進むこと。

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■ こんな人におすすめ
・膝に違和感が出やすい人
・フォームが不安なトレーニー
・年齢とともに筋トレを工夫したい人

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