夜、一人でいると、昼間には考えなかったことを突然思い出すことがある。
仕事のこと。
昔住んでいた場所。
以前よく歩いた道。
そして、過去に好きだった人との時間。
今日、ふと思った。
「濃厚キスが夢に出てくるかもしれないな」と。
別に今夜、必ずそんな夢を見るという意味ではない。
夢は自分で予約できるものではないし、眠った後に何を見るのかなんて誰にも分からない。
それでも、眠る前に強く思い出したことが、そのまま夢の中に現れそうな気がする夜がある。
今日はそんな夜だった。
キスそのものより記憶が残っている
昔の恋愛を思い返す時、不思議なことがある。
細かい会話は忘れている。
何を食べたのかも思い出せない。
何時に待ち合わせをしたのかも曖昧だ。
それなのに、その時の空気だけは覚えている。
相手の表情。
二人の距離。
緊張していた自分。
楽しかったという感覚。
キスの記憶も、それに近いのかもしれない。
行為そのものより、「その人とそこまで近づいた」という感覚が記憶に残っている。
なぜ夜になると思い出すのだろう
昼間はやることが多い。
スマートフォンを見る。
仕事をする。
電車に乗る。
買い物をする。
食事をする。
次から次へと情報が入ってくる。
ところが夜になり、部屋が静かになると、その情報が急に減る。
そこで昔の記憶が顔を出す。
「あの時は楽しかったな」
そんなことを考え始める。
一人の夜は寂しいと感じることもあるけれど、過去の自分を振り返る時間にもなる。
夢に出てきたら面白い
もし本当に夢に出てきたらどうなるだろう。
夢だから、現実とはまったく違う展開になるかもしれない。
昔会った人が、なぜか現在の街にいる。
行ったことのない店で一緒に食事をしている。
そして突然、場面が変わる。
夢では、こういう意味不明な展開が普通に起こる。
朝になれば、
「なんだったんだ、あの夢は」
と思うのだろう。
それでも少しだけ楽しい気分で目覚められたなら、それはそれで悪くない。
濃厚キスを思い出す理由
「キス」という記憶には、相手との心理的な距離も含まれていると思う。
知らない人とは普通しない。
ある程度の好意や信頼があって、初めて成立する。
だから過去のキスを思い出す時、本当に思い出しているのは「好きだった時間」なのかもしれない。
誰かと一緒にいたこと。
必要とされたこと。
自分もその人を求めていたこと。
そうした感情が一つの記憶になって残っている。
過去に戻りたいわけではない
ここは少し不思議だ。
昔を思い出したからといって、必ずしも過去へ戻りたいわけではない。
「あの頃に戻りたい」
とは限らない。
ただ、人生の途中に確かにそんな時間があった。
それを時々思い出す。
それだけでもいいと思う。
昔の写真を見るのと少し似ている。
写真を見たからといって、その日に戻れるわけではない。
それでも、
「こんな日もあったな」
と思える。
恋愛の記憶も同じなのだろう。
一人だから考えられること
ソロログを書いていると、一人の時間について考えることが多くなった。
一人で食べる。
一人で歩く。
一人で電車に乗る。
一人で眠る。
こう書くと寂しく聞こえるかもしれない。
でも、一人だからこそ考えられることもある。
誰かと一緒にいる時は、その人との時間を楽しめばいい。
一人になった時は、自分の気持ちを整理できる。
両方あっていい。
思い出は消さなくていい
恋愛が終わったり、会わなくなったりすると、全部忘れなければならないような気持ちになることがある。
でも、本当にそうなのだろうか。
無理に消す必要はないと思う。
楽しかった記憶なら、楽しかった記憶として残しておけばいい。
キスしたこと。
一緒に笑ったこと。
ドライブしたこと。
食事したこと。
くだらない話をしたこと。
それらも全部、自分が生きてきた時間の一部だ。
ただし夢は選べない
ここまで書いておいて、結局のところ今夜どんな夢を見るかは分からない。
濃厚キスの夢を期待して眠ったのに、なぜかラーメンを食べている夢かもしれない。
電車に乗り遅れる夢かもしれない。
そもそも夢を覚えていない可能性も高い。
それが夢の面白いところだ。
自分の思い通りにならない。
だから少し楽しみでもある。
明日の朝には忘れているかもしれない
今夜はこんなことを考えている。
でも明日の朝になったら、
「そういえば昨日、何を考えていたんだっけ?」
となっているかもしれない。
人間の気持ちは、そのくらい変わる。
夜には大きく感じたことが、朝になると小さく感じることもある。
だから私は、こうして文章に残しておく。
その瞬間に自分が何を考えていたのか。
それがソロログなのだと思う。
まとめ
今夜、濃厚キスが夢に出てくるかもしれない。
出てこないかもしれない。
どちらでもいい。
大切なのは、眠る前に昔の恋愛を少し思い出して、「自分にもそんな時間があったな」と感じたことだった。
人との出会いは、いつか思い出になる。
楽しかったことも、少し切なかったことも、時間が経てば自分の人生の一部分になっていく。
過去に戻る必要はない。
思い出を無理に消す必要もない。
時々思い出しながら、今を生きればいい。
そして今夜は眠る。
どんな夢を見るのかは、眠ってからのお楽しみだ。
もしかしたら本当に、忘れていた誰かとの濃厚なキスが夢の中に現れるかもしれない。
あるいは、まったく関係のない夢を見るかもしれない。
そんなことを考えながら眠りにつく一人の夜も、私にとってはソロログに残しておきたい、小さな一日の記録である。


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