コールセンターで働き始めて、3日間が終わった。
まだ3日しか働いていない。
仕事を完全に覚えたわけでもないし、これから分からないことや大変なことも出てくると思う。
それでも3日目を終えたとき、思った以上に強い感覚があった。
かなりの充足感がある。
疲れていないわけではない。
むしろ、新しいことを覚えているので頭は使う。
それなのに「今日も終わった」という疲労感だけではなく、
「今日も一日やった」
「昨日より少し分かるようになった」
という感覚が残っている。
この感覚は何なのだろう。
53歳で新しい仕事を始めて3日間働いた今、自分なりに考えてみた。
初日は「できるかどうか」が一番大きかった
初出勤の日は、やはり緊張した。
新しい職場。
新しい人。
新しい仕事。
そして研修。
どんな職場なのかも、実際に行ってみなければ分からない。
コールセンターの経験がまったくないわけではないが、職場が変われば仕事内容もルールも変わる。
初日に研修資料を受け取って説明を聞いた。
資料を読みながら、
「これを覚えるのか」
と思った。
しかし、読み進めていくうちに少し印象が変わった。
全く理解できない内容ではない。
一つずつ確認していけば覚えられそうだ。
そこで最初に感じたのが、
「これならいけそうだ」
という感覚だった。
もちろん、研修資料を読めることと実際に仕事ができることは違う。
それでも「無理そうだ」ではなく「覚えればできそうだ」と思えたことは大きかった。
3日間という短さでも変化はある
3日という数字だけを見ると短い。
1か月でもない。
半年でもない。
まだ新人と言う以前の段階かもしれない。
それでも初日と3日目では、自分の中ではかなり違う。
初日は何が分からないのかすら分からない。
説明される言葉も初めて聞くものがある。
資料のどこを見ればいいのかも分からない。
ところが2日目、3日目になると、
「あれは昨日説明されたところだ」
「この言葉は聞いたことがある」
「この場合はここを見るのかな」
というものが少しずつ増えてくる。
この小さな変化が面白い。
昨日まで知らなかったことが、今日は少し分かる。
昨日できなかったことが、今日は少しできる。
たった3日でも、人間は前に進むのだと思った。
充足感の正体は「前に進んでいる感覚」かもしれない
今回、自分が感じている充足感は、単純に仕事が楽しいという言葉だけでは説明できない気がする。
おそらく、
自分が前に進んでいる感覚
が大きい。
仕事に行く。
研修を受ける。
資料を読む。
知らないことを覚える。
実際の仕事につながる知識を少しずつ身につける。
朝には知らなかったことを、夕方には知っている。
この積み重ねがある。
仕事を始める前と比べれば、自分の中に明らかに新しいものが増えている。
だから帰宅すると疲れていても、どこか満足しているのだと思う。
何もしない一日とは違う。
自分の時間を使った結果が、経験として残っている。
これが充足感につながっているのではないだろうか。
研修資料を見る目も変わってきた
初日に研修資料をもらったときは、
「仕事のために覚えなければならない資料」
という感覚が強かった。
しかし3日間やってみると、少し見方が変わった。
これは会社のためだけに覚えるものではない。
自分の経験にもなる。
電話で相手の話を聞く。
必要な情報を確認する。
状況を整理する。
分からないことを調べる。
相手に分かるように説明する。
必要なら周囲に確認する。
こうした力は、今の職場だけでしか使えないものではない。
もちろん、その会社独自のルールやシステムもある。
しかし、その土台にある能力は別の仕事でも使える。
そう考えると、研修を受けている時間の意味まで変わってくる。
「覚えさせられている」のではなく、
自分の能力を一つ増やしている。
そう考えると仕事への向き合い方も変わる。
ITの仕事をしてきた経験とも似ている
私はこれまでVB6やSQLなどを使うITの仕事も経験してきた。
最初から全部できたわけではない。
仕事で必要になったから調べる。
分からないところを覚える。
実際に使う。
失敗する。
また調べる。
その繰り返しだった。
そして気がつけば、
「VB6を使った経験がある」
「SQLを使える」
という自分の経験になっていた。
コールセンターも同じなのかもしれない。
今はまだ研修の途中でも、これを繰り返していけば、
「電話対応ができる」
「お客様の話を整理できる」
「短時間で必要な情報を確認できる」
という能力に変わっていく可能性がある。
仕事の種類は違っても、経験が積み上がる仕組みは同じだ。
53歳でも新しい経験は増やせる
今回、特に感じたのはこれだった。
53歳でも、新しい経験は普通に増やせる。
年齢が上がると、どうしても過去の経歴で自分を考えやすくなる。
自分は何をやってきたのか。
何ができるのか。
どんな仕事を経験したのか。
もちろん過去の経験は重要だ。
しかし、それだけではない。
今日新しい仕事をすれば、今日の経験が追加される。
明日新しいことを覚えれば、明日の経験が追加される。
53歳だから経験が完成しているわけではない。
これからも追加できる。
3日間働いただけでも、そのことを実感できた。
これは自分にとって意外と大きかった。
時給とは別のものを受け取っている
仕事なので、当然給料は重要だ。
今回の仕事は時給1450円。
8時間働けば単純計算で1万1600円になる。
20日働けば23万2000円だ。
生活する以上、収入を無視することはできない。
ただ、3日間働いてみて思った。
仕事から受け取っているものは、お金だけではない。
知識。
経験。
生活のリズム。
人との接点。
仕事を終えたという達成感。
昨日より少しできるようになったという感覚。
こうしたものも受け取っている。
だから、時給だけでは説明できない満足感があるのだと思う。
3日間続けたこと自体もうれしい
初出勤前は、実際に続けられるか分からない。
仕事は求人票を見ている段階と、実際に働く段階ではまったく違う。
初日に行く。
翌日も行く。
そして3日目も行く。
当たり前のことのようだが、新しい環境ではこの一日一日が重要だと思う。
少なくとも私は3日間を終えた。
その事実は残る。
そして4日目に行けば、また一日増える。
10日になれば10日分。
1か月続けば1か月分。
100日続けば100日分の経験になる。
最初から100日を見る必要はない。
まず3日。
次は1週間。
その積み重ねでいい。
これから大変な日もあると思う
ここで「コールセンターは楽だった」と結論づけるつもりはない。
まだ3日だからだ。
これから実際の電話対応が増えれば、難しい問い合わせもあるだろう。
うまく答えられないこともあるかもしれない。
聞き取れないこともあるだろう。
失敗して落ち込む日もあるかもしれない。
3日目の今の感想と、1か月後の感想が同じとも限らない。
だからこそ記録しておきたい。
3日間を終えた現在は、かなりの充足感がある。
これは今だから書ける感想だ。
100日後にどうなっているのか見てみたい
3日間働いてみて、新しい興味も出てきた。
この仕事を続けたら、自分はどう変わるのだろう。
10日後。
30日後。
50日後。
そして100日後。
電話対応にはどこまで慣れているのか。
最初にもらった研修資料を見たときの印象はどう変わっているのか。
今は難しいと思っていることが、当たり前にできるようになっているのか。
それを記録していくのも面白い。
53歳から始めたコールセンターの仕事が、自分にどんな経験を追加してくれるのか。
まだ分からない。
ただ、3日間を終えた時点で一つだけ言える。
仕事を始める前にはなかった経験が、すでに自分の中にある。
そして何より、
「今日もやった」という感覚が気持ちいい。
3日間という小さな区切りかもしれない。
それでも今は、かなり満たされている。
この充足感が今後どう変わっていくのか。
それも含めて、これからのSolo Logに残していきたい。


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