仕事をしていると、いつか契約が終わることがある。
特に派遣や期間の決まった仕事では、契約満了そのものは珍しいことではない。
頭では分かっている。
それでも実際に、
「今回の契約をもって終了となります」
という連絡を目にすると、気持ちは簡単には切り替わらない。
私自身、契約満了に関するメールを見落とした経験がある。
その経験からメールを確認する習慣について考えるようになったが、もう一つ気になったことがある。
それは、
契約満了を知ったその日に、いつも通り仕事へ集中できるのか
ということだ。
今回は、契約終了を知らされた日の気持ちと、それでも目の前の仕事を続けるためにどう考えればいいのかを、自分なりに整理してみたい。
1.メールを読んだ瞬間から頭の中が仕事以外でいっぱいになる
契約満了を知った直後は、目の前の仕事より先のことが気になりやすい。
「次の仕事はどうしよう」
「いつから求人を探そう」
「収入が途切れたらどうする?」
「もっと早く準備しておけばよかった」
そんな考えが次々に浮かんでくる。
パソコンの画面には仕事が表示されている。
手も動かさなければならない。
しかし頭の一部では、すでに次の仕事のことを考えている。
こうなると、いつもと同じ集中力を保つのは難しい。
契約満了という一通の連絡だけで、数か月先まで続くと思っていた日常に突然「終わり」が見えてくるからだ。
2.「なぜ終了なのか」を考え続けてしまう
契約満了を知らされると、理由も気になる。
自分の仕事に問題があったのだろうか。
何かミスをしただろうか。
もっとできることがあったのではないか。
もちろん契約終了にはさまざまな事情がある。
プロジェクトの終了、予算、体制変更、契約期間など、自分の能力とは直接関係しない理由もある。
それでも、当事者になると冷静に切り分けるのは難しい。
特に仕事中に連絡を確認すると、そこから何度も同じことを考えてしまう可能性がある。
ここで注意したいのは、事実と自分の想像を混ぜないことだと思う。
事実として分かっているのが「契約が満了する」ということだけなら、それ以上の理由を勝手に作らない。
分からないことは確認する。
確認できないことは、ひとまず保留にする。
これだけでも余計な考えを少し減らせる。
3.その日に完璧に集中しようとしなくてもいい
契約満了を知った直後に、
「気にしてはいけない」
「いつも通り100%集中しなければ」
と無理に考える必要もないと思う。
大きな連絡を受けた直後なのだから、気持ちが揺れること自体は不思議ではない。
だからといって仕事を投げ出すわけにはいかない。
そこで私は、100%の集中を目指すより、
「今日は目の前の仕事を一つずつ終わらせる」
くらいに考えるほうが現実的だと思う。
今日中に必要な作業は何か。
急ぎのものはどれか。
確認しなければならないものは何か。
まずそこだけを見る。
数か月後の心配と、今日の仕事を同時に考えようとすると頭がいっぱいになる。
未来について考える時間は、仕事が終わってからでも作れる。
4.すぐ求人サイトを開きたくなるかもしれない
契約終了を知れば、次の仕事を探したくなる。
これは自然な流れだ。
特に次の仕事が決まっていなければ、
「今すぐ探さなければ」
という気持ちになる。
しかし勤務時間中に求人サイトを見始めると、今度は現在の仕事への集中がさらに途切れてしまう。
一件見る。
条件が気になる。
別の求人も見る。
時給を比較する。
勤務地を調べる。
気がつけば頭の中は完全に転職活動になっている。
だから契約満了を知った日は、
「求人を見るのは帰宅後」
などと時間を分けたほうがいい。
今の仕事と次の仕事を、同じ時間帯に頭の中で処理しない。
単純だが、この区切りは意外と重要だと思う。
5.契約終了が決まっても今日の仕事の価値は変わらない
「どうせ契約が終わるのだから」
という気持ちになる可能性もある。
しかし、契約終了が決まったからといって、その日から仕事の意味がなくなるわけではない。
最終日までは現在の仕事がある。
給与も発生する。
一緒に働いている人もいる。
自分が担当している作業も残っている。
さらに、最後までどう働いたかは自分自身の記憶にも残る。
契約終了が決まった途端に投げやりになるより、
「残り期間も普通に仕事を終える」
と考えたほうが、自分にとっても気持ちよく区切りをつけられると思う。
6.その日のうちに次の行動を一つだけ決める
ただし、将来のことを完全に考えないのも不安になる。
そこで、契約満了を知った日にやることを一つだけ決める。
例えば、
「帰宅したら求人を3件だけ見る」
「職務経歴書の更新箇所を確認する」
「派遣会社や担当者からの連絡を確認する」
この程度でいい。
大切なのは、その日のうちに次の人生を全部決めようとしないことだ。
契約満了を知らされた直後に、次の勤務先まで決める必要はない。
一つ行動を決めるだけでも、
「何もしていない」
という不安は小さくなる。
7.残り期間を「次への準備期間」と考える
契約満了まで数週間や1か月程度あるなら、その期間は単なるカウントダウンではない。
次の仕事へ移るための準備期間にもできる。
職務経歴書を更新する。
求人を見る。
自分が今回の仕事で経験したことを書き出す。
不足しているスキルを確認する。
次に希望する時給や勤務地を整理する。
こうしたことを少しずつ進めればいい。
仕事を続けながら準備できる期間があるのは、考え方によっては大きい。
契約終了日だけを見て不安になるのではなく、
「その日までに何を準備できるか」
へ視点を移したい。
8.契約満了と自分の価値を結びつけない
もう一つ意識したいのが、契約満了と自分自身の価値を同じものにしないことだ。
仕事が終わる。
だから自分は必要とされていない。
そんなふうに考えると、必要以上に落ち込んでしまう。
しかし、一つの契約が終わることと、その人がこれまで積み重ねてきた経験は別だ。
今回の仕事で使った技術。
現場で覚えたこと。
失敗から学んだこと。
人と一緒に仕事をした経験。
それらまで契約終了日に消えるわけではない。
むしろ次の仕事へ持っていける。
契約は終わっても、経験は自分の中に残る。
この考え方は忘れないようにしたい。
9.最終日までの働き方が次の自分につながる
契約満了を知った日は集中できなくても、翌日、翌々日と時間がたてば少しずつ現実として受け止められるようになると思う。
その後に重要なのは、残りの期間をどう過ごすかだ。
引き継ぎが必要なら準備する。
途中の作業を整理する。
必要な資料を残す。
自分の経験を職務経歴書に書ける形に整理する。
そして次の仕事を探す。
契約終了をただ待つのではなく、今の仕事を終わらせながら次へ動く。
それができれば、契約満了は「突然仕事を失う日」だけではなく、
一つの仕事から次の仕事へ移る節目
として考えられるようになるかもしれない。
まとめ|集中できない日があっても、やることを一つずつ分ける
契約満了を知らされた日に、完全にいつも通り仕事へ集中できるか。
私は、難しいこともあると思う。
次の仕事。
収入。
契約が終わる理由。
これからの生活。
さまざまなことが頭に浮かぶ。
だからこそ、その日に人生全部を考えようとしない。
勤務中は今日やる仕事を一つずつ終わらせる。
仕事が終わったら次の求人を確認する。
翌日は職務経歴書を少し直す。
その次の日には希望条件を整理する。
このように分ければいい。
契約満了の連絡を受けた瞬間に、すべてが終わるわけではない。
現在の仕事にはまだ残り時間があり、自分がこれまで積み重ねた経験も残っている。
今日の仕事を終わらせながら、次の仕事の準備を一つ始める。
契約満了を知らされた日は、それくらいできれば十分なのではないだろうか。
※この記事は、契約満了を経験した際の個人的な気づきや考えを整理したものです。契約条件や終了時の手続きは雇用形態・契約内容などによって異なるため、実際の手続きについては契約書や勤務先・派遣会社などからの案内を確認してください。


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