Googleマップを見ながら歩けば、知らない場所でも迷わず目的地に着ける。
そう思っていました。
スマホには現在地が表示されるし、目的地までのルートも線で出ます。曲がる場所まで案内してくれるのだから、昔の紙の地図より圧倒的に便利です。
ところが実際に知らない街を一人で歩いてみると、Googleマップを見ているのに道を間違えることがあります。
「地図を見ていたのに、なんで?」
と思います。
東京で徒歩移動をする機会が増えると、特にこれを感じます。
今回は、Googleマップを見ながら歩いているのに道を間違えてしまう理由を、自分の徒歩移動の感覚から考えてみます。
最初に迷うのは「どっちを向いているか」
個人的に一番迷いやすいのが、駅や建物から外へ出た直後です。
Googleマップを見る。
現在地は分かる。
目的地も分かる。
でも、自分が今どちらを向いているのか分からない。
これだけで最初の一歩を間違えることがあります。
画面では目的地が右上にある。
だから右へ歩けばいいと思ったら、実際には反対方向だった。
少し歩いて現在地を見ると、
「あれ?目的地から離れている」
となります。
GPSがあっても、自分の向きまで瞬時に理解できるとは限りません。
むしろ知らない場所ほど、最初の100メートルが難しいと感じます。
現在地のマークは少し動くことがある
Googleマップの現在地は非常に便利ですが、いつでも完全に一点を示しているわけではありません。
周囲の建物などの状況によっては、現在地の表示に多少のずれが出ることもあります。
徒歩の場合、この小さな違いが意外と大きい。
車なら数十メートル進めば方向が分かりやすくなりますが、徒歩では交差点が連続していることがあります。
「この道を曲がるのか、それとも次なのか」
という場面で現在地を見誤ると、一本違う道へ入ってしまいます。
細い道が多い場所では特に迷いやすいです。
大きな交差点ほど意外と難しい
細い路地より、大きな交差点のほうが簡単そうに見えます。
しかし実際には逆の場合があります。
大きな交差点には複数の道路があります。
斜め方向へ伸びる道もある。
歩道橋がある。
横断歩道が何本もある。
さらに交差点を渡った後、
「どの道へ入ればいいんだ?」
となることがあります。
地図上では一本の線を追うだけですが、現実の景色には情報が大量にあります。
Googleマップでは簡単に見える交差点でも、実際に立ってみると選択肢が多い。
これが徒歩で迷う理由の一つだと思います。
「似たような道」が多い
東京を歩いていると、大通りから一本入った場所に細い道が何本もあります。
Googleマップでは、
「次を右」
くらいの感覚で見ていたのに、実際には右へ入れる道が短い間隔で何本もある。
そこで一本早く曲がってしまう。
あるいは一本通り過ぎる。
知らない街では、
「この道はさっきの道と違う」
という感覚がまだありません。
毎日歩いている近所なら、コンビニや建物などを目印にできます。
しかし初めての場所では、建物も道路も全部初めてです。
地図があっても、現実の景色と一致させる作業が必要になります。
スマホばかり見て歩くわけにもいかない
徒歩ナビにはもう一つ難しいところがあります。
ずっとスマホ画面を見ながら歩くわけにはいきません。
人が歩いている。
自転車が来る。
車が出てくる。
信号も確認する必要があります。
当然、周囲を見ながら歩かなければなりません。
そこで、
スマホを見る。
方向を確認する。
スマホを下ろす。
しばらく歩く。
またスマホを見る。
という動きになります。
この「しばらく歩く」の間に曲がる場所を通過することがあります。
「あ、さっきの道だった」
と気づいて戻る。
徒歩ではこれが結構あります。
安全のためにも歩きスマホは避けたいので、交差点など安全な場所で立ち止まって確認するほうがいいと思います。
目的地の直前で迷うこともある
意外なのが、目的地の近くまで来てからです。
Googleマップでは、
「到着しました」
に近い状態。
しかし建物が見つからない。
これは特に入口が分かりにくい建物で起こります。
目的地そのものは目の前でも、入口が反対側にある。
大きな建物なら、同じ敷地をぐるっと回らなければならない場合もあります。
地図は「場所」までは教えてくれます。
しかし必ずしも、
「このドアから入る」
まで分かるとは限りません。
初めて行く仕事先などでは、目的地周辺に早めに到着しておく意味は大きいと感じます。
最短ルートより大通りのほうが分かりやすいこともある
Googleマップを見ると、細い住宅街を通るルートが表示されることがあります。
距離としては短い。
しかし一人で初めて歩くなら、私は必ずしも最短ルートが一番いいとは思いません。
例えば、
大きな道路をまっすぐ進む。
大きな交差点で右折する。
またしばらく直進する。
こういうルートのほうが分かりやすい。
5分短い複雑な道より、5分長くても単純な道のほうが安心できることがあります。
特に時間に遅れられない場合は、「最短」より「間違えにくい」を優先するのも一つの方法です。
道を間違えても早く気づけば問題ない
以前なら、道を間違えること自体を失敗だと思っていました。
しかしGoogleマップがある現在は、少し考え方が変わりました。
一本間違えた。
100メートル反対へ歩いた。
それでも現在地を確認すれば修正できます。
完全に迷子になる可能性はかなり低い。
重要なのは、
「間違えないこと」
ではなく、
「間違えたときに早く気づくこと」
なのかもしれません。
私は知らない場所では、ある程度歩いたら現在地を確認するようにしています。
特に大きな交差点を通過した後は確認すると安心です。
徒歩だから分かる街の位置関係もある
道を間違えるのは面倒です。
それでも徒歩移動には面白いところがあります。
電車では駅と駅が点としてつながっています。
しかし歩くと、その間に何があるのかが分かります。
「あの道はここにつながっていたのか」
「この大通りをずっと進むと、あそこへ出るのか」
という発見があります。
一度迷った道ほど、逆に覚えていることもあります。
間違えて戻った。
別の道へ入った。
大通りを見つけた。
こうした経験が、自分の中の地図になっていきます。
Googleマップがあっても「人間が判断する部分」は残る
Googleマップは本当に便利です。
知らない場所へ一人で行くハードルを大きく下げてくれました。
それでも、画面に表示された線を追えば100%迷わないわけではありません。
自分が向いている方向。
どの交差点なのか。
どの細い道なのか。
どこが建物の入口なのか。
こうした最後の判断は自分で行います。
だから地図を見ながらでも間違える。
でも、それでいいのだと思います。
間違えたら止まる。
現在地を見る。
方向を修正する。
また歩く。
知らない街を歩くとき、Googleマップは「絶対に迷わない道具」というより、**「迷っても戻れる道具」**なのかもしれません。
そう考えるようになってから、知らない場所を一人で歩くことへの抵抗も少し小さくなりました。


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