同期に残業をお願いして、私には残業が回されなかった。少しだけ考え込んだ日のこと

Solo Life Design|ひとり人生設計

はじめに

仕事をしていると、意外と心に残るのは大きな出来事ではなく、小さな出来事だったりする。

怒られたわけでもない。

褒められたわけでもない。

ただ、ある日の夕方、上司が同期に「残業をお願いできる?」と声を掛け、私には何も声が掛からなかった。

それだけの出来事だった。

残業をしたかったわけではない。

早く帰れるなら、その方が体は楽だ。

それなのに、その日は帰宅してからも、その場面が何度も頭に浮かんできた。

同期だけが残業を頼まれた

夕方になると、職場は少し慌ただしくなった。

電話が鳴り、パソコンのキーボードを打つ音が響く。

上司は資料を見ながら、同期へ向かって言った。

「今日、少し残業お願いできる?」

同期は少し考えたあと、「大丈夫です」と答えた。

私はそのやり取りを自分の席から見ていた。

そして、そのまま何事もなく定時になった。

私には残業の依頼はなかった。

「あれ?」

そう思ったものの、表情には出さず、いつも通り片付けを始めた。

残業したいわけではなかった

勘違いしてはいけないのは、私は残業が好きではないということだ。

できれば定時で帰りたい。

満員電車も避けたい。

家でゆっくりしたい。

だから、残業を頼まれなかったこと自体は悪いことではない。

それなのに少しだけ心が引っ掛かった。

その理由を考えてみると、「仕事を頼まれなかったこと」が気になっていたのだと思う。

仕事を任せてもらえるということは、少なくとも「この人ならお願いできる」と思われているということでもある。

その対象に自分が入っていなかったことが、少しだけ寂しかった。

本当に評価とは関係あるのか

帰り道、いろいろ考えた。

同期の担当案件が急ぎだったのかもしれない。

私の仕事は翌日でも問題なかったのかもしれない。

上司にも何か事情があったのだろう。

冷静に考えれば、残業を頼まれる理由はいくらでもある。

逆に言えば、頼まれなかった理由も一つではない。

それなのに、人は自分に都合の悪い方向へ考えてしまう。

「期待されていないのではないか。」

「信用されていないのではないか。」

そんな考えが自然と浮かんできた。

人は必要とされたい生き物なのかもしれない

私が気になっていたのは残業ではなかった。

必要とされているかどうかだった。

仕事は給料のためでもある。

しかし、それだけではない。

誰かから「お願いします」と言われる。

「助かりました」と言われる。

その一言だけで、次も頑張ろうと思える。

逆に、自分だけ声が掛からないと、ほんの少しだけ孤独を感じることもある。

これは仕事だけではない。

学校でも、友人関係でも、人は誰かに必要とされたいと思っている。

だから、小さな出来事でも心が動くのだろう。

定時で帰れることにも価値がある

一方で、別の考え方もある。

定時で帰れた。

体を休められた。

夕食もゆっくり食べられた。

睡眠時間も確保できる。

長く働くためには健康も大切だ。

残業代は増えないかもしれないが、体力は回復する。

もし毎日残業ばかりなら、逆に疲れが積み重なってしまう。

そう考えると、定時退社は決して悪いことではない。

一日だけで自分を評価しない

仕事をしていると、一日だけ切り取って自分を評価してしまうことがある。

今日は仕事が少なかった。

今日は褒められなかった。

今日は声を掛けられなかった。

そんな日もある。

でも、それだけで一年間の評価が決まるわけではない。

本当に大切なのは、毎日の積み重ねだ。

期限を守る。

分からないことを確認する。

丁寧に仕事をする。

挨拶をする。

そうした当たり前の積み重ねが信頼につながる。

私自身が反省したこと

今回の出来事で一つ反省したことがある。

私は少し周囲を気にしすぎていた。

同期がどうだったか。

自分はどうだったか。

比べても仕方がないことを比べてしまっていた。

人それぞれ担当も違う。

仕事量も違う。

評価基準も違う。

だから、本来は比べる必要などない。

比較する相手は昨日の自分で十分なのだ。

昨日より少し成長できたか。

昨日よりミスを減らせたか。

その方が建設的だと思った。

これからの働き方

今回の出来事は、小さなことだった。

しかし、自分の考え方を見直す良い機会になった。

残業を頼まれたら、そのときはできる範囲で協力する。

頼まれなかったら、定時で帰って体を休める。

どちらでもいい。

それくらい気持ちに余裕を持ちたい。

仕事は短距離走ではなく、長距離走だ。

一日だけの出来事で落ち込むより、長く安定して働ける方が価値がある。

まとめ

同期に残業をお願いして、私には残業が回されなかった。

その事実だけを見ると、少し寂しく感じた。

しかし、時間を置いて考えてみると、それだけで自分の価値が決まるわけではないことにも気付いた。

仕事にはタイミングがある。

役割がある。

その日の事情もある。

だからこそ、一つの出来事だけで自分を評価しないことが大切なのだと思う。

これからも、目の前の仕事を一つひとつ丁寧に積み重ねていきたい。

そうすれば、残業を頼まれる日もあれば、定時で帰る日もあるだろう。

どちらであっても、自分らしく働けることが一番大切なのだと、あの日の出来事が教えてくれた。

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