VB6経験は今でも仕事探しの武器になる?

Solo Life Design|ひとり人生設計

VB6(Visual Basic 6.0)はかなり古い開発環境だ。

今からプログラミングを始める人に、

「最初に何を勉強すればいいですか?」

と聞かれて、VB6をすすめる人はほとんどいないだろう。

Python、Java、JavaScript、C#など、現在使われている技術はたくさんある。

求人を見ても、

「VB6より新しい技術を身につけたほうがいいのでは?」

と思うことがある。

しかし私はVB6を長く使ってきた。

そして50代になった今、仕事を探す立場から改めて考えると、VB6経験は完全に無価値になったわけではないと思っている。

むしろ条件が合えば、

「古い技術を知っていること」が武器になる場合がある。

今回は、VB6経験は今でも仕事探しに使えるのかを考えてみたい。

VB6が新しい技術ではないのは事実

まず、ここは冷静に考えたい。

VB6は最新技術ではない。

新規サービスをゼロから作る案件で、

「VB6で作りましょう」

となるケースは、現在ではかなり限られるはずだ。

Webサービス、スマートフォンアプリ、クラウド、AIなど、新しい開発分野を考えるなら別の技術を学んだほうが選択肢は広い。

だから、

「VB6だけ覚えていれば今後も大丈夫」

とは思わない。

しかし、

「古い技術だから仕事がゼロ」

というのも少し違う。

ここがVB6の面白いところだ。

古いシステムは簡単には消えない

企業のシステムは、スマートフォンのアプリのように簡単に入れ替えられるものばかりではない。

長年使われている業務システムには、会社独自の処理が大量に入っていることがある。

そのシステムが毎日正常に動いている。

社員も操作に慣れている。

業務もそのシステムを前提としている。

そうなると、

「古いから来月全部交換しよう」

とは簡単にいかない。

新しいシステムへ移行するには、設計、開発、テスト、データ移行、利用者教育など多くの作業が必要になる。

その間も現在のシステムは動かし続けなければならない。

つまり古いシステムが残っている限り、

古いシステムを理解できる人も必要になる可能性がある。

VB6経験者が減ることは逆に特徴になる

若いエンジニアがVB6を積極的に勉強するケースは多くないだろう。

当然だと思う。

これからキャリアを作るなら、現在広く使われている技術を勉強したほうが仕事の選択肢を増やしやすい。

するとVB6を実務で何年も使った経験者は、時間がたつほど少なくなる。

ここで面白い現象が起きる。

需要も減る。

しかし経験者も減る。

そのため、案件によっては、

「VB6を実際に触ったことがある人が欲しい」

という条件が自分に合う可能性がある。

人気の最新技術で若いエンジニアと正面から競争するのとは、少し違った仕事探しができる。

50代の仕事探しでは、これは無視できないと思う。

「VB6ができます」だけでは弱い

ただし職務経歴書に、

VB6ができます。

と一行書くだけでは、自分の経験は十分伝わらない。

重要なのは、

VB6で何をしてきたのか。

という部分だ。

例えば、

既存システムの改修。

障害調査。

テスト。

SQLを使ったデータ確認。

Excelとの連携。

データベースアクセス。

外部機能との連携。

こうした実務経験があるなら、単なる「言語経験」より具体的になる。

私自身、VB6ではAPI、SendKeys、Excel連携、DAO・ADOなども扱ってきた。

こうした経験は、VB6の文法を知っているという話とは違う。

実際のシステムの中で、

「どうすれば動くのか」

を考えてきた経験だからだ。

SQLとセットになると使いやすい

VB6案件を考えるとき、私が重要だと思うのがSQLだ。

業務システムでは、画面だけが独立して存在しているわけではない。

裏側にはデータベースがある。

画面に表示されている数字がおかしい。

データが登録されない。

検索結果が想定と違う。

こうした問題を調べるとき、SQLを理解していると対応できる範囲が広がる。

VB6+SQL。

この組み合わせなら、

「古いプログラムを修正できます」

だけではなく、

「業務システムのデータまで追いながら調査できます」

という方向へ持っていける。

私はSQL Serverも使ってきたので、VB6経験とSQL経験は分離せずに見せたほうがいいと思っている。

VBA経験ともつながる

VB6を経験していると、VBAに触れたときに理解しやすい部分もある。

会社では大規模システムだけではなく、ExcelやAccessを利用した小さな業務ツールが残っていることもある。

そこで、

VB6しかできません。

ではなく、

VB6。

VBA。

SQL。

Excel。

データ処理。

と横につなげる。

すると「古い言語専門の人」から、

既存の業務環境を理解して修正・改善できる人

という見せ方に変わってくる。

これは50代のキャリアでは大きいと思う。

保守だけではなく移行でも経験を使える可能性がある

VB6のシステムが永久に残るとは限らない。

いつか新しい環境へ移行することもある。

しかし移行するときにも、

「現在のVB6システムが何をしているのか」

を理解する必要がある。

新しい言語だけ分かる人が古いプログラムを見ても、すぐに業務仕様まで理解できるとは限らない。

そこで旧システムを知る人が必要になる。

つまり、

VB6がなくなること自体が仕事になる可能性もある。

VB6から.NET系へ。

古いデスクトップシステムから新システムへ。

オンプレミス中心の環境から別の環境へ。

こうした移行では、旧側と新側の橋渡しが必要になる。

VB6経験に新しい技術を追加できれば、ここを狙えるかもしれない。

50代では「全部新しくする」必要はないと思う

50代から仕事を探していると、

「最新技術を全部覚えなければ」

と思うことがある。

AI。

クラウド。

Python。

Java。

JavaScript。

AWS。

Azure。

次々と新しい言葉が出てくる。

全部追いかけようとすると大変だ。

私は、これまで積み上げた経験を全部捨ててゼロから若い人と競争する必要はないと思っている。

自分が持っているものを土台にする。

私なら、

VB6+SQL+VBA

という既存経験がある。

そこへPythonやクラウドなどを少しずつ追加していく。

そうすれば、

「古い技術しか知らない人」

ではなく、

「既存システムを理解しながら、新しい技術にも対応できる人」

を目指せる。

求人検索では一度VB6で検索してみる

自分のスキルに需要があるかどうかは、考えているだけでは分からない。

求人サイトで実際に検索するほうが早い。

「VB6」

で検索する。

さらに、

「VB6 SQL」

「VB6 保守」

「VB6 移行」

などでも探してみる。

そこで、

どんな業界が募集しているのか。

どんな工程が求められているのか。

SQLは必要なのか。

年齢より経験を重視していそうか。

ほかにどんな技術がセットになっているのか。

これを見る。

求人は時期によって変わるので、定期的に確認する価値がある。

昔の経験を自分から「古い」と切り捨てない

50代になると職務経歴が長くなる。

その中には10年前、20年前の経験もある。

すると、

「こんな昔の経験を書いても意味がないのでは?」

と思ってしまう。

しかし、その技術を必要としている会社から見れば話は違う。

20年前から使っているシステムを保守したい会社なら、20年前の技術を知っていることが意味を持つ。

自分にとって古い経験でも、相手にとって必要な経験かもしれない。

だから最初から自分で価値をゼロにしない。

これはVB6以外にも言えると思う。

まとめ|VB6は「古いからこそ使える武器」になる場合がある

VB6は最新技術ではない。

今からVB6だけを勉強して将来のキャリアを作る、という方向を私は積極的には考えない。

しかし、すでにVB6の実務経験を持っている人は話が別だ。

長年稼働しているシステムの保守。

改修。

障害調査。

データ確認。

新システムへの移行。

こうした仕事が存在する限り、過去の経験が役立つ場面はあり得る。

特に、

VB6+SQL。

VB6+VBA。

VB6+業務知識。

さらに新しい技術。

という形で組み合わせれば、単なる「昔のプログラマー」とは違う見せ方ができる。

50代の仕事探しで大切なのは、20代とまったく同じ武器を持とうとすることではないのかもしれない。

これまで使ってきた武器を確認する。

まだ使えるものは磨き直す。

そこへ新しい武器を少し追加する。

VB6経験も、その一つだ。

古い技術だから価値がないのではない。

古い技術を必要としている場所を見つけられれば、それまで積み上げてきた経験は、今でも仕事探しの武器になり得ると私は思っている。

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