仕事を辞めたくなった夜に考えたこと

Solo Life Design|ひとり人生設計

「もう、この仕事を辞めようかな」

夜、一人で部屋にいると、突然そんなことを考える日があります。

昼間は普通に働いていた。

電車に乗って帰ってきた。

夕飯を食べた。

シャワーも浴びた。

特別な事件があったわけではない。

それなのに、布団に入るころになると、仕事のことが頭から離れなくなる。

明日も会社に行くのか。

また同じ一日が始まるのか。

あと何年これを続けるのだろう。

そんなことを考えていると、「辞めたい」という気持ちが急に大きくなる。

今回は、仕事を辞めたくなった夜に、一人で考えたことを書いてみる。

昼間は意外と普通に働ける

不思議なのは、仕事中にはそこまで「辞めたい」と思っていないことだ。

パソコンを開く。

メールを見る。

頼まれた作業をする。

分からないことがあれば調べる。

昼になったら昼食を食べる。

午後も仕事をする。

時間になったら帰る。

目の前に仕事があると、とりあえずそれを処理することに集中できる。

だから一日は意外と終わる。

ところが家に帰って一人になると、急に考える時間が増える。

「あの仕事、本当に自分に合っているのかな」

「あのときの対応はまずかったかな」

「明日は何を言われるだろう」

昼間には考えなかったことまで思い出す。

辞めたいのか、ただ疲れているのか

そんな夜に、一つ考えるようになった。

本当に仕事を辞めたいのか。

それとも、今日はただ疲れているだけなのか。

この二つは似ているようで、かなり違う。

疲れているときは、何でも悪く見える。

仕事も嫌になる。

人間関係も面倒になる。

通勤すら嫌になる。

「全部やめたい」

という気分になることもある。

ところが一晩寝て、朝になると、

「まあ、今日も行くか」

と思える日もある。

そういう日は、仕事そのものを辞めたいというより、単純に疲れていた可能性がある。

だから夜の感情だけで大きな決断をするのはやめようと思った。

嫌だったことを具体的に考えてみる

「仕事を辞めたい」

この言葉は大きすぎる。

そこで、何が嫌なのかを細かく分けて考えてみた。

仕事内容なのか。

給料なのか。

通勤なのか。

人間関係なのか。

勤務時間なのか。

自分の能力への不安なのか。

将来が見えないことなのか。

分けて考えると、「仕事全部が嫌」というわけではないことがある。

例えば通勤だけがつらいなら、勤務地や働き方を変える方法もある。

仕事内容が合わないなら、別の仕事を探せばいい。

給料なら転職で改善できる可能性がある。

人間関係なら、環境が変われば状況も変わる。

もちろん簡単ではない。

でも「人生が嫌だ」ではなく「今のこの部分が嫌だ」と考えられるだけでも、少し気持ちは軽くなる。

明日辞めなくてもいい

仕事を辞めたくなると、

「続けるか、辞めるか」

という二択で考えてしまう。

でも実際には、その間にいろいろな選択肢がある。

働きながら求人を見る。

履歴書を更新する。

新しい資格を勉強する。

副業を始める。

生活費を計算する。

休みの日に別の仕事について調べる。

つまり、今日会社を辞めなくても、出口を探すことはできる。

この考え方は自分にとって大きかった。

「明日も絶対ここで働き続けなければならない」

と思うと苦しい。

でも、

「とりあえず明日は行く。その間に次を探せばいい」

と思うと少し違う。

会社へ行くことと、そこに一生いることは同じではない。

お金の問題は無視できない

仕事を辞めることを考えると、現実的に避けられないのがお金だ。

家賃。

食費。

電気代。

ガス代。

水道代。

スマホ代。

税金。

保険。

一人暮らしなら、仕事を辞めても生活費は毎月出ていく。

「もう嫌だから辞める」

だけで済めば簡単だが、翌月にも家賃はやってくる。

だから感情とは別に、数字を見る必要があると思った。

毎月いくら必要なのか。

貯金で何か月暮らせるのか。

次の収入がなくても耐えられる期間はどれくらいか。

転職活動にはどの程度時間がかかりそうか。

こういうことを紙に書くだけでも、「辞めたい」が少し具体的な問題に変わる。

不安は、正体が分からないと大きくなる。

数字にすると、対策を考えられることもある。

仕事だけが人生ではない

夜に仕事のことで悩んでいると、人生のほとんどが仕事のような気分になる。

でも冷静に考えると、仕事は人生の一部分だ。

朝起きる。

ご飯を食べる。

街を歩く。

好きなものを見る。

誰かと話す。

一人で過ごす。

眠る。

その中に仕事がある。

もちろん生活のためには重要だ。

一日の多くの時間を使うものでもある。

だから軽く考えることはできない。

それでも「仕事がうまくいっていない=人生全部がうまくいっていない」と考える必要はない。

仕事で失敗した日でも、家に帰れば一日は終わる。

翌日はまた別の日だ。

50代になっても変えていい

若いころなら、

「嫌なら転職すればいい」

と言いやすい。

年齢を重ねると、それほど単純ではなくなる。

求人の条件も変わる。

求められる経験も増える。

体力も若いころと同じではない。

だから、

「今さら仕事を変えて大丈夫なのか」

という不安が出てくる。

一方で、これから先も何年も働く可能性がある。

そう考えると、年齢だけを理由に我慢し続けるのも違う気がする。

20代のように勢いだけで動く必要はない。

むしろ今まで経験した仕事から、

何が得意なのか。

何が苦手なのか。

どんな環境なら続けられるのか。

それを考えて次を選べばいい。

遅いかどうかではなく、これからの時間をどう使うかだと思う。

辞めることは負けなのか

以前は、仕事を辞めることに少し「逃げ」というイメージを持っていた。

一度始めたなら続ける。

つらくても耐える。

それが正しいような気がしていた。

でも、本当にそうなのだろうか。

合わない仕事を10年間続けることが必ず正解とは限らない。

逆に、半年で辞めて自分に合う仕事へ移るほうがいい場合もある。

もちろん、少し嫌なことがあるたびに辞めていたら何も続かない。

だから難しい。

「逃げるな」と「無理をするな」の間に、正解があるのだと思う。

その正解は他人には分からない。

自分の生活、自分のお金、自分の時間だからだ。

夜には結論を出さない

いろいろ考えた結果、自分の中で一つルールを作った。

仕事を辞めたくなった夜には、退職を決めない。

夜は疲れている。

気持ちも暗い方向へ行きやすい。

だから、その日は寝る。

そして翌朝もう一度考える。

休日になってから考えてもいい。

それでも、

「やっぱり辞めたい」

と思うなら、その気持ちは無視しない。

求人を見る。

条件を調べる。

生活費を計算する。

次にできる小さな行動を一つだけする。

辞表を書く必要はない。

求人サイトを10分見るだけでもいい。

それだけで「何もできない」という感覚は少し減る。

明日のために眠る

時計を見ると、もう遅い時間だった。

考え続けても、明日の仕事が楽になるわけではない。

会社の問題が今夜解決するわけでもない。

スマホを置いた。

電気を消した。

「明日も行くか」

そう思った。

これは「ずっとこの仕事を続ける」と決めたわけではない。

ただ明日一日だけ行く。

その先は、そのとき考えればいい。

辞めてもいい。

続けてもいい。

別の仕事を探してもいい。

人生には思っているより選択肢があるのかもしれない。

仕事を辞めたくなった夜。

結局、僕は何も決めなかった。

でも、それでよかったと思う。

大きな決断をする代わりに、一晩眠ることにした。

明日の自分は、今夜の自分より少し冷静かもしれない。

そして朝になったら、また一日だけ始めればいい。

仕事を続けるためではない。

これから自分がどう生きるのかを、もう少し考えるために。

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