ブログを始めたころは、1記事を書くこと自体が大仕事だった。
タイトルを考える。
構成を考える。
本文を書く。
カテゴリーを決める。
画像を用意する。
公開したあとも、ちゃんと表示されているか確認する。
これだけやっていると、1記事作っただけで「今日はかなりブログをやった」という気分になった。
ところがAIを使うようになって、記事を作るスピードは大きく変わった。
今では、その気になれば1日に10記事作ることもできる。
以前の自分から見れば、かなり大きな変化だ。
では、1日に1記事書いていた人が10記事書けるようになったら、アクセスも10倍になるのか。
実際にブログを運営していると、そんな単純な話ではなかった。
10記事書けること自体は大きな武器
最初に言っておきたいのは、1日に10記事作れることを悪いとは思っていない。
むしろ大きな武器だと思っている。
1日1記事なら100記事作るのに100日かかる。
単純計算では、1日10記事なら10日で100記事に到達できる。
ブログでは記事を書かなければ、検索結果に出てくる可能性すら生まれない。
そう考えれば、記事制作のスピードが上がるメリットはかなり大きい。
特に自分のように複数サイトを運営している場合、AIを使わずに全部の記事を一から書いていたら、更新するだけでも大変だ。
AIのおかげで「記事を書く」という作業そのものは以前より圧倒的に楽になった。
しかし、ここで新しい問題が出てきた。
記事を作れることと、読まれることは別だった。
10記事公開してもアクセスが10倍になるわけではない
例えば昨日まで1日1記事公開していたブログで、今日から1日10記事公開したとする。
気持ちとしては、
「記事数が10倍ならアクセスもかなり増れるのでは?」
と期待したくなる。
しかし実際には、記事を公開した直後から全部の記事に検索流入が発生するわけではない。
公開しても、すぐには検索結果に出てこない記事がある。
検索結果に出ても順位が低い記事もある。
表示されてもクリックされない記事もある。
そもそも検索する人がほとんどいないテーマもある。
10記事作ったからといって、その10記事が同じようにアクセスを集めてくれるわけではない。
ここがブログの難しいところだと思う。
記事数とアクセス数は比例しない
ブログを大量に更新していると、記事数を一番分かりやすい成果として見てしまう。
今日は5記事。
今日は10記事。
今月100記事。
累計500記事。
数字が増えていくので達成感がある。
自分でも記事総数が増えていくのを見るのは楽しい。
ただし、記事数は自分でコントロールできる数字だ。
10記事書こうと思えば、自分が作業すれば増やせる。
一方でアクセスは違う。
自分が「今日は100クリック欲しい」と思っても、100クリックになるわけではない。
検索する人がいて、その人の検索結果に自分の記事が表示され、その中から選んでもらって初めて1クリックになる。
記事数500本のブログが、記事数50本のブログより必ず10倍読まれるわけではない。
むしろ50記事でも検索需要をしっかり捉えていれば、多くのアクセスを集めることもある。
この違いは大量に記事を書くようになって、より強く感じるようになった。
AIで速く書けるほど「何を書くか」が重要になる
AIを使う前は「どうやって記事を書くか」が大きな問題だった。
しかしAIを使えば本文を作るハードルはかなり下がる。
すると今度は、
「何を書くのか」
の重要性が上がる。
1日10記事作れるとしても、ほとんど検索されないテーマを10本書けば、アクセスにつながらない可能性がある。
逆に検索する人が実際に困っていることや、自分にしか書けない体験を記事にできれば、1記事でも長く読まれる可能性がある。
AI時代のブログでは、文章を書く能力だけではなく、記事にするテーマを選ぶ能力がますます重要になるのかもしれない。
だからといって記事数を減らせばいいとも思わない
ここで、
「だったら10記事も書かず、1記事を完璧に作ればいい」
という考え方も出てくる。
それも一つの方法だと思う。
ただ、自分は大量に記事を書くこと自体をやめる必要はないと思っている。
理由は単純で、公開してみなければ分からないことがあるからだ。
自信のあった記事がほとんど読まれない。
軽い気持ちで書いた記事が検索結果に表示され始める。
こういうことはブログをやっていると普通に起こる。
最初から当たり記事を100%見抜けるなら苦労しない。
だから、自分の場合は記事を作れる強みを生かしながら、公開後の数字を見ることが大切だと思うようになった。
書いた後を見る時間が必要になった
1日10記事作れるようになると、少し怖いこともある。
記事を書くことだけで一日が終わってしまうことだ。
朝から記事を作る。
公開する。
次の記事を作る。
また公開する。
これを繰り返せば10記事になる。
達成感もある。
しかし翌日も同じことをすると、昨日公開した記事をほとんど見なくなる。
これはもったいない。
表示回数は増えたのか。
クリックされたのか。
どんな検索語で表示されたのか。
インデックスされているのか。
タイトルは検索意図に合っていそうか。
こうしたことを見る時間も必要になる。
記事を書く能力が上がったからこそ、今度は「書かない時間」をどう使うかが重要になってきた。
100記事追加したら100記事を観察する
以前なら100記事作ること自体が大きな目標だった。
今はAIを使えば、以前より短期間で100記事を追加できる。
だから自分の中では、
「100記事書いた。終わり」
ではなく、
「100記事書いた。ここから観察開始」
くらいに考えたほうがいいのではないかと思っている。
どの記事に表示が出るのか。
どの記事がクリックされるのか。
逆に、どの記事はほとんど動かないのか。
そこを見る。
すると次の100記事で何を書くべきかのヒントが出てくる。
これを繰り返せば、単純な記事量産とは少し違ってくる。
100記事を書く。
数字を見る。
修正する。
次の100記事を書く。
この循環を作ることができれば、AIで大量に記事を作れることが本当の強みになる気がする。
1日10記事書けるのはスタート地点かもしれない
以前の自分なら、1日に10記事作れるようになればブログは一気に伸びると思っていたかもしれない。
実際にやってみると、それだけではなかった。
10記事書けてもアクセスが10倍になるとは限らない。
100記事追加しても、すぐに大きな変化が出るとは限らない。
でも、それは「10記事書いても意味がない」という話ではない。
むしろ逆だ。
大量に記事を作れるようになったからこそ、次の課題が見えるようになった。
何を書くのか。
どの記事が表示されるのか。
どの記事がクリックされるのか。
公開後に何を改善するのか。
ブログ運営の中心が「記事を書くこと」だけではなくなってきた。
今の自分に必要なのは、さらに速く書くことだけではないのだと思う。
1日10記事作れる力を持ったまま、その10記事の中から伸びる記事を見つける。
そして、その結果を次の記事に生かす。
記事数を増やす力と、数字を見て改善する力。
この二つが組み合わさったとき、初めてアクセスも後からついてくるのかもしれない。
1日10記事書けるようになった。
でもアクセスは10倍にならなかった。
それは失敗ではなく、ブログ運営の次の段階に入ったということなのだと思っている。


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