都内の求人500件に応募した結果|翌朝から電話が増えた50代の仕事探し

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仕事を探していると、

「何件くらい応募すればいいのだろう?」

と考えることがある。

1件応募して結果を待つ。

ダメだったら次へ応募する。

本来なら、それでもいいのかもしれない。

しかし私は今回、そんな探し方とはまったく逆のことをやってみた。

東京都内の求人に、とにかく大量に応募したのだ。

応募数は約500件。

自分でも「さすがに応募しすぎでは?」と思う数字になった。

すると翌日、状況が一気に変わった。

午前中だけで、派遣会社などから8件ほど電話が来た。

それまで求人サイトを眺めながら、

「仕事が見つかるだろうか」

と考えていた状態から、

「この電話はどの求人の会社だ?」

と確認する状態になった。

今回は、都内で約500件の求人に応募してみて、実際に何が起きたのかを書いてみたい。

なぜ500件も応募したのか

最初から「500件応募しよう」と決めていたわけではない。

仕事を探しながら、条件が合いそうな求人に次々と応募していった結果だ。

私の場合、これまでIT系の仕事を経験してきた。

VB6、SQL、VBA、Pythonなどを使った仕事だ。

当然、できれば経験を生かせる仕事をしたい。

一方で、求人を見ていると、

「これは完全一致ではないけれど、経験は使えそうだ」

という案件もかなりある。

そこで今回は、条件を狭くしすぎるより、少しでも可能性がありそうなら応募してみることにした。

求人票だけを見て、

「自分には無理だろう」

と判断するのを減らしたのだ。

すると応募数はどんどん増えていった。

100件。

200件。

300件。

最終的には約500件になった。

応募している最中はほとんど変化がない

大量応募をしている最中は、不思議なくらい静かだった。

画面上では、

「応募完了」

が増えていく。

しかし、それだけだ。

電話が鳴るわけでもない。

すぐに面接が決まるわけでもない。

500件近く応募しているのに、現実世界では何も変わっていないように感じる。

正直、

「これ、本当に意味あるのかな?」

とも思った。

求人サイトの応募ボタンを押しているだけでは、仕事探しが進んでいる実感があまりない。

ところが翌日になると、その印象が変わった。

翌朝から電話が鳴り始めた

翌日。

朝からスマートフォンに着信が入った。

派遣会社だった。

仕事内容やこれまでの経験について簡単に話した。

電話を切る。

すると、また別の番号から電話が来る。

さらに別の会社からも来る。

午前中だけで8件ほどになった。

もちろん、500件応募して8件なので、割合だけを見れば小さい。

約1.6%だ。

しかも「電話が来た=採用」ではない。

応募した求人そのものではなく、別案件を紹介したいという電話もある。

それでも、前日までとの違いは大きかった。

求人を「探す側」だった自分に、企業や派遣会社から連絡が来るようになったからだ。

500件応募すると別の問題が発生する

ここで想定していなかった問題が起きた。

電話が来ても、

「どの求人でしたっけ?」

となるのだ。

10件程度なら覚えているかもしれない。

しかし500件近くになると無理だ。

会社名を聞いても、どの求人サイトから応募したのか分からない。

勤務地はどこだったのか。

時給はいくらだったのか。

IT系なのか、それ以外なのか。

仕事内容は何だったのか。

電話を受けながら求人情報を探すことになる。

大量応募には「管理」が必要だと、この段階で気づいた。

Excelで応募先を管理したくなった

そこで必要だと思ったのが、応募履歴の一覧だ。

難しい管理表はいらない。

最低限、

会社名

求人名

勤務地

時給・月給

応募日

求人サイト

電話の有無

面談予定

選考状況

このあたりを残しておくだけでも違う。

特に重要なのは会社名と求人名だと思う。

電話が来た瞬間に会社名で検索できれば、

「あ、この案件か」

とすぐ確認できる。

500件応募してから管理を始めるのは大変なので、本来なら最初から記録しておいたほうがいい。

これは今回の反省点だった。

大量応募すると自分の市場も少し見えてくる

大量に応募して面白かったのは、自分の経験のどこに反応があるのかが少し見えてくることだ。

私は50代で仕事を探している。

年齢だけを考えると、

「もう応募しても難しいのでは?」

と思うこともある。

しかし実際に応募すると電話は来た。

そこで重要になるのが、自分が過去に何をしてきたかだと思う。

古い技術だから価値がないと思っていたものでも、企業によっては必要としている。

逆に、自分では得意だと思っている経験でも、求人市場ではそれほど反応がない場合もある。

これは求人票を読んでいるだけでは分かりにくい。

実際に応募してみて初めて分かる部分がある。

大量応募は仕事を探す行為であると同時に、

「自分の職歴に市場がどう反応するのか」

を見る実験にもなった。

500件応募はおすすめできるのか

では、仕事を探している人全員に、

「500件応募したほうがいい」

と言えるのか。

私はそうは思わない。

500件という数字自体を目標にする必要はない。

大量に応募すると管理が難しくなるし、自分が本当に興味のない求人まで応募してしまう可能性もある。

電話対応にも時間がかかる。

同じ派遣会社の複数求人に応募しているケースもあるため、「500件=500社」でもない。

重要なのは500という数字ではなく、

「応募する前に自分で落としすぎない」

ことだと思う。

求人票を見て、

年齢的に無理そう。

経験が少し足りない。

応募者が多そう。

そんな理由で応募しなければ、当然何も起きない。

採用するかどうかを決めるのは企業側だ。

応募できる条件を満たしていて、興味があるなら、とりあえず応募してみる。

今回の経験から、私はその考え方が以前より強くなった。

1件の結果を待たないほうが気持ちは楽だった

大量応募には、意外な心理的メリットもあった。

1件だけ応募すると、その結果が非常に気になる。

メールが来ていないか何度も確認する。

不採用になると落ち込む。

しかし多数の求人に応募していると、一つの結果に気持ちが集中しにくい。

1社から断られても、

「まだ他がある」

と思える。

これは私にとって大きかった。

もちろん、面接や職場見学まで進んだ案件については、一つずつ丁寧に対応する必要がある。

ただ、応募段階では入口を広くしておく方法もあると感じた。

500件応募して分かったこと

今回、東京都内の求人に約500件応募した。

そして翌日の午前中には8件ほど電話が来た。

だからといって、

「500件応募すれば仕事が決まる」

とは言えない。

電話が来ることと採用されることはまったく別だからだ。

それでも、応募する前と後では状況が変わった。

応募する前は、

「いい仕事はないかな」

と求人を眺めていた。

500件近く応募した後は、

「どの会社と話を進めるか」

を考える場面が出てきた。

これは大きな違いだった。

今回一番感じたのは、仕事探しでは考えているだけでは数字は動かないということだ。

応募ボタンを押せば、断られる可能性も生まれる。

しかし同時に、電話が来る可能性も生まれる。

53歳であっても、過去の経験を必要としてくれる場所が完全になくなったとは限らない。

次にやることは単純だ。

500件という応募数をさらに増やすことではない。

来た連絡を整理する。

条件を比較する。

自分の経験が生かせる案件を見つける。

そして、話が進んだところにはきちんと対応する。

大量応募はゴールではなかった。

仕事を見つけるための入口を、一気に広げてみた実験だったのだ。

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