派遣の仕事を探していると、1社だけではなく複数の派遣会社に登録した方がいいのか迷うことがある。
登録する会社を増やせば求人も増えそうだ。
一方で、メールや電話が増えたり、同じような求人を何度も確認したりすることになれば、逆に面倒になる可能性もある。
私自身、50代になってから仕事を探していると、「自分の経験を使える案件がいつでも大量にあるわけではない」と感じる。
特にVB6やSQLなど、これまで経験してきた技術を生かせる仕事を探す場合、派遣会社によって紹介される案件にも違いがある。
そこで今回は、派遣会社を複数使うと本当に仕事探しが楽になるのか、一人で仕事を探す立場から考えてみた。
※この記事は私自身の仕事探しをもとにした個人の体験・考察です。派遣会社や求人状況、選考結果などは時期や経験、希望条件によって異なります。
1社だけだと求人の選択肢が限られる
派遣会社を1社だけ利用する最大のメリットは、管理が簡単なことだ。
求人を見る場所も一つ。
担当者との連絡も一つ。
登録情報を管理する場所も一つになる。
これはかなり楽だ。
ただし問題もある。
その派遣会社が、自分の希望する仕事を持っているとは限らない。
例えば私なら、これまでのIT経験を生かせる仕事を中心に探したい。
VB6。
SQL。
システムの改修や保守。
データ処理。
こうした条件で探していると、派遣会社Aには希望に近い案件がなくても、派遣会社Bには出ているということがあり得る。
1社しか見ていなければ、B社の求人には気づけない。
仕事探しでは、これが意外と大きい。
派遣会社ごとに得意分野が違う
派遣会社はどこも同じように見えるが、掲載されている仕事を見ると違いがある。
事務系が多い会社。
IT系に強い会社。
大手企業の案件が多い会社。
短期の仕事を多く扱っている会社。
地域に強い会社。
もちろん一つの派遣会社が複数分野を扱っていることもある。
それでも、自分が検索したときに出てくる求人には差がある。
だから複数登録する目的は、単純に「登録会社を増やす」ことではない。
自分が見られる求人の範囲を広げることだと思う。
同じ条件でも違う求人が見つかる
例えば、
「時給1800円以上」
「システム開発・保守」
「SQL経験を使える」
という条件で探したとする。
1社では数件しか見つからなくても、別の派遣会社を見ると違う案件が出てくることがある。
勤務地も違う。
必要な経験も違う。
在宅勤務の有無も違う。
契約期間も違う。
この違いがあるから、複数の派遣会社を見る意味が出てくる。
特に条件を絞って仕事を探している人ほど、入口を一つに限定しない方が探しやすいと感じる。
「仕事を探す時間」が減るとは限らない
ただ、派遣会社を複数利用すれば仕事探しそのものが簡単になるかというと、必ずしもそうではない。
むしろ最初は作業が増える。
登録。
職歴入力。
スキル入力。
希望条件入力。
本人確認などの手続き。
求人検索。
応募。
担当者との連絡。
これを何社分も行えば、それなりに時間がかかる。
登録会社を増やしすぎると、
「この求人はどこから応募したんだっけ?」
となる可能性もある。
つまり、求人の選択肢は増えるが、管理の手間も増える。
ここは複数利用の大きなポイントだと思う。
同じ求人に見える案件が出てくることもある
複数の求人サイトや派遣会社を見ていると、似た仕事内容の求人を見かけることがある。
勤務地。
仕事内容。
勤務時間。
必要スキル。
開始時期。
これらが似ていると、「同じ現場なのでは?」と思うこともある。
ただし、求人情報だけを見て同一案件だと決めつけることはできない。
似た仕事が同時期に募集されている可能性もある。
気になる場合は、派遣会社に確認した方が確実だ。
複数利用すると選択肢は増えるが、重複応募を避けるための管理も必要になる。
応募した求人を簡単に記録しておく
私なら、複数の派遣会社を使うなら応募履歴を簡単に残す。
難しい管理表を作る必要はない。
最低限、
派遣会社名。
応募日。
仕事内容。
勤務地。
時給。
応募後の状況。
このくらいを記録しておくだけでも違う。
例えば、
「10月3日・A社・SQL保守・新宿・応募済み」
くらいでもいい。
応募数が少ないうちは覚えていられるが、10件、20件と増えてくると記憶だけでは厳しくなる。
複数利用を楽にするポイントは、登録会社数よりも応募状況を自分で把握できる仕組みなのかもしれない。
連絡が増えるのはメリットでもデメリットでもある
派遣会社を増やせば、担当者からの連絡も増える可能性がある。
これは悪いことばかりではない。
自分では見つけられなかった案件を紹介してもらえることがあるからだ。
「この経験なら、この案件はどうですか」
と提案してもらえるなら、自分で毎日検索する負担を減らせる。
一方で、希望と違う案件の連絡が続けば負担になる。
勤務地が遠すぎる。
希望時給より低い。
経験していない技術が必須。
働き方が希望と違う。
こうした紹介が多い場合は、希望条件を担当者に具体的に伝えておいた方がいい。
希望条件を絞りすぎないことも大切
仕事探しでは希望条件を設定する必要がある。
しかし、条件を増やしすぎると対象求人が極端に少なくなることもある。
例えば、
高時給。
自宅から近い。
残業なし。
経験技術だけで応募できる。
長期。
開始時期も希望通り。
すべて満たす仕事だけを探すと、選択肢が少なくなる可能性がある。
そこで私は、条件を「絶対に必要」と「できれば欲しい」に分けて考える方法が使いやすいと思う。
例えば時給や通勤時間など、自分が譲れない条件を決める。
それ以外は求人ごとに判断する。
複数の派遣会社を利用するなら、この基準を決めておかないと求人情報を見るだけで疲れてしまう。
50代では「入口を増やす」という意味もある
年齢だけで採否が決まるわけではないが、50代で仕事を探していると、自分の経験と求人側が求める条件が一致する仕事を見つけることが重要だと感じる。
だから私は、複数の派遣会社を見ることを、
「応募先をむやみに増やすこと」ではなく「仕事に出会う入口を増やすこと」
と考えている。
1社で見つからなければ、別の会社を見る。
そこで条件の合う案件があれば応募する。
なければ無理に応募しない。
このくらいの使い方なら、複数登録する意味はあると思う。
何社も毎日チェックする必要はない
複数登録したからといって、すべての派遣会社を毎日同じ頻度で確認する必要もない。
実際に使っていると、
自分に合う求人が多い会社。
ほとんど応募したい求人がない会社。
連絡が早い会社。
希望条件を理解してくれる会社。
といった違いが見えてくるはずだ。
そこで、よく使う会社を中心にして、それ以外は時々確認する程度にする。
最初は広く登録して、徐々に自分に合うところへ絞っていく。
この方法なら管理もしやすい。
求人サイトと派遣会社を役割分担する
もう一つ使いやすいと思うのが、求人を探す場所と実際にやり取りする派遣会社を分けて考えることだ。
求人サイトでは広く検索する。
気になる仕事を見つける。
応募後は派遣会社と具体的な条件を確認する。
この流れにすると、「どんな仕事が現在出ているか」を広く把握しながら、自分に合う会社も見つけられる。
仕事探しは一つのサービスだけで完結させなくてもいい。
複数の入口を使いながら、自分が使いやすいものを残していけばいいと思う。
複数利用で大切なのは数ではない
結局、派遣会社を何社使えば正解なのか。
これは人によって違う。
2社で十分な人もいる。
もっと広く探したい人もいる。
重要なのは登録数そのものではない。
希望する求人に出会えるか、そして自分で管理できるか。
この二つだと思う。
登録だけ大量にして、メールを確認できなくなれば意味がない。
反対に数社でも、自分に合った求人を効率よく確認できるなら十分だ。
まとめ
派遣会社を複数使うと、仕事探しが単純に楽になるとは限らない。
登録や応募管理、連絡などの手間は増える。
しかし、自分が見られる求人の範囲は広げられる。
特に50代で、これまで経験してきた技術や仕事内容を生かせる案件を探す場合、1社だけに限定せず複数の入口を持っておくことには意味があると感じる。
私なら、
複数の派遣会社で求人を見る。
応募した案件だけ簡単に記録する。
よく合う求人を持つ会社を徐々に絞る。
という方法で使いたい。
派遣会社を増やすこと自体が目的ではない。
自分に合う仕事と出会う可能性を増やしながら、仕事探しを自分で管理できる状態にする。
それが、複数の派遣会社を使う一番現実的なメリットだと思う。


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