昔のIT経験を職務経歴書のどこまで書くべき?

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ITの仕事を長くしていると、職務経歴書を書くときに迷うことがある。

昔のIT経験をどこまで書けばいいのか。

5年前くらいなら、まだ書きやすい。

しかし10年前、15年前、20年前となってくると話が変わってくる。

昔使っていたプログラミング言語。

古いデータベース。

今ではあまり見かけなくなった開発環境。

こうした経験まで全部書くべきなのだろうか。

逆に古すぎる経験を書いたことで、

「最近の技術を知らない人なのでは?」

と思われないだろうか。

IT経験が長くなってくるほど、職務経歴書は「たくさん書けばいい」というものではなくなってくる気がする。

20年前の経験でも「経験した事実」は消えない

まず自分が大事だと思っているのは、

昔の経験だからといって、経験そのものがゼロになるわけではない

ということだ。

例えば20年前にプログラミングをしていたとする。

今では細かい文法を忘れているかもしれない。

当時使っていたツールの操作方法も忘れている。

それでも、

  • プログラムを読んだ
  • バグを調査した
  • SQLを書いた
  • テストをした
  • 仕様書を読んだ
  • システムを修正した

といった経験までなくなるわけではない。

久しぶりにコードを見ると、

「そういえば、こういうことをやっていたな」

と思い出すこともある。

完全な未経験者と、一度でも仕事として経験した人では、やはり違うと思う。

ただし昔の経験を「今も完璧にできる」とは書かない

一方で注意したいこともある。

昔使っていた技術を、現在も問題なく使えるように見せてしまうことだ。

20年前に使っていたプログラミング言語を、

「できます」

とだけ書けば、採用側は現在もすぐに仕事で使えると考えるかもしれない。

しかし実際には、

「経験はあるが、かなり忘れている」

という場合もある。

ここは正直に分けたほうがいい。

昔の経験を書く目的は、自分を大きく見せることではない。

どんな仕事を経験してきたのかを相手に正確に伝えること

だと思う。

職務経歴書は「自分の歴史全集」ではない

長く働いていると、すべての仕事を書きたくなる。

しかし職務経歴書は、自分が経験した仕事を一件残らず保存する資料ではない。

採用担当者が知りたいのは、

今回の仕事で何ができそうなのか

ということだろう。

そう考えると、昔の経験も重要度によって書き方を変えていい。

応募する仕事に直結する昔の経験なら、比較的詳しく書く。

関連性が低いものなら短くする。

ほとんど関係がなければ、会社名・期間・担当概要程度でもいい。

「古いか新しいか」だけではなく、

今回の求人との距離

で考えると整理しやすい。

古い技術だからこそ書いたほうがいい場合もある

IT業界では、新しい技術ばかりが使われているわけではない。

長期間動いている業務システムでは、昔から使われている技術が残っていることもある。

そういう求人に応募するとき、古い技術の経験はむしろ重要になる。

例えば求人票に、自分が昔使っていた技術が書かれていたとする。

その場合、

「20年前だから書かない」

としてしまうのは、少しもったいない。

経験年数だけでなく、

いつ頃、どんなシステムで、何を担当したのか

まで簡潔に書けば、採用側も判断しやすい。

昔の経験が突然、現在の求人とつながることもある。

「何年やったか」だけでは足りない

職務経歴書でよく書くのが経験年数だ。

しかし、

「VB経験5年」

「SQL経験10年」

のように年数だけを書いても、実際に何をしていたのかは分かりにくい。

同じ5年でも内容はかなり違う。

新規開発をしていたのか。

既存システムの改修なのか。

テスト中心だったのか。

問い合わせ対応なのか。

設計から参加していたのか。

だから昔の経験を書くなら、

技術名+担当したこと

の組み合わせが重要だと思う。

「○○を使用した業務システムの改修、テスト」

のように書くだけでも、単純な技術名の羅列より伝わりやすい。

全部を同じ濃さで書かない

20年以上の経歴がある人が、すべての案件を同じ分量で書いたら職務経歴書はかなり長くなる。

そこで自分なら、三段階くらいに分ける。

最近の経験は詳しく書く。

応募案件に関係する昔の経験も詳しく書く。

それ以外の古い経験は要約する。

これなら長い経歴を残しながら、読む側の負担も減らせる。

重要なのは、

古い経歴を消すことではなく、濃淡をつけること

なのだと思う。

面接で聞かれたときに説明できる内容を書く

もう一つ、自分なりに重要だと思う基準がある。

職務経歴書に書いた内容について質問されたとき、

自分の言葉で説明できるか

ということだ。

「この案件では何を担当しましたか?」

「この技術はどの程度使いましたか?」

「一人で対応できましたか?」

こう聞かれたときに、まったく説明できないものを強くアピールするのは危ない。

逆に細かい文法を忘れていても、

「当時はこういうシステムで、この部分を担当していました」

と説明できるなら、経験として書く意味はある。

昔の経験と最近の経験をつなげる

昔の経験を単独で見せるだけでなく、現在につなげる書き方もできる。

例えば、

昔プログラミングを経験した。

その後、別の仕事も経験した。

そして最近またITの勉強をしている。

この流れが見えれば、

「昔やっていました」

だけではなくなる。

過去の経験を土台にして、もう一度使おうとしている

という現在進行形の話になる。

これは50代からIT経験を生かそうとするとき、かなり重要なのではないかと思っている。

20年前の経験が思わぬところで役に立つこともある

自分では、

「こんな古い経験はもう価値がないだろう」

と思っていたものが、求人票を見ると条件に書かれていることがある。

ITの世界では、新しい技術が次々に登場する。

その一方で、古いシステムもすぐには消えない。

だから昔の経験を全部捨ててしまう必要はない。

ただし昔の経験だけに頼るのでもない。

過去の経験を残しつつ、新しい知識も少しずつ追加していく。

その組み合わせが現実的だと思う。

まとめ

昔のIT経験を職務経歴書のどこまで書くべきか。

今の自分の答えは、

「応募する仕事と関係がある経験は、古くても残す」

だ。

ただし、すべてを同じ分量で書く必要はない。

最近の経験。

応募案件に直結する経験。

昔の関連経験。

それぞれに濃淡をつける。

そして、

「昔経験した=今も完璧にできる」

とはしない。

どの時期に、どんな仕事で、何をしたのかを正直に書く。

長く働いてきた人にとって、昔のIT経験は消すべき過去ではない。

それは現在の自分を作った材料の一つだ。

20年前の経験でも、今の求人とつながることがある。

だから自分も、

古いから削除するのではなく、今の仕事探しにどうつながるかを考えて職務経歴書へ残していきたい。

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