東京23区を、全部歩いてみたい。
電車で全部の区へ行くのではない。できるだけ自分の足で歩き、それぞれの街の空気を感じながら23区を回ってみる。
そんなことを、ふと思った。
東京に住んでいると、電車はとにかく便利だ。駅から駅へ移動してしまえば、10km以上離れた場所でもそれほど遠く感じない。
でも徒歩になると、東京の見え方はまったく違う。
「新宿って意外と近いんだな」
と思うこともあれば、
「まだ隣の区に入らないのか」
と思うこともある。
そこで今回、少し大きな目標を作ってみることにした。
1年間で東京23区を全部歩く。
50代の一人暮らしでも達成できるのか。
これは観光企画というより、これから1年間の自分自身への挑戦である。
東京23区を「歩く」とは何か
最初に問題になるのが、
「何をもって、その区を歩いたことにするのか」
ということだ。
区境を1メートル越えただけで制覇というのでは、さすがに面白くない。
だから、この企画ではできるだけ各区の街を実際に歩く。
駅前だけで終わらせず、商店街、住宅街、公園、川沿いなど、その街らしい場所を自分の足で見てみたい。
距離についても厳密なルールは作らない。
毎回20km歩かなければならないとなれば、挑戦そのものが嫌になってしまう。
5kmの日があってもいい。
10km歩ける日なら10km。
調子がよければ15km。
大事なのは、一度に無理をすることではなく、1年間続けることだと思う。
23区なら1か月に約2区
23区と聞くとかなり多く感じる。
しかし1年間は12か月ある。
単純計算すると、
23÷12=約1.9。
つまり1か月に2区程度歩けば、1年間で達成できる計算になる。
これなら急ぐ必要はない。
月2回、東京を歩く日を作るだけでもいい。
休日に1区。
次の休日にもう1区。
これを続ければいい。
むしろ難しいのは距離より、「12か月間やめないこと」なのかもしれない。
最初の1か月だけ張り切って5区歩き、その後まったく歩かなくなる。
自分なら十分あり得る。
だから今回は短期決戦にしない。
ゆっくりでいい。
最初は近い場所から始める
いきなり遠い区へ行く必要もない。
まずは生活圏から歩き始める。
普段見ている街でも、徒歩でじっくり回ると知らない場所がたくさんある。
大通りから一本裏に入っただけで、昔ながらの商店街が出てくる。
小さな公園がある。
知らない飲食店がある。
急な坂道がある。
「こんなところに神社があったのか」
という発見もある。
電車移動では、駅と目的地しか見ていなかったことに気づく。
徒歩には目的地以外の情報が大量に入ってくる。
これが面白い。
新宿区を歩く
新宿というと、どうしても新宿駅周辺の巨大な繁華街を想像する。
高層ビル。
歌舞伎町。
百貨店。
大量の人。
しかし歩いてみると、それだけではない。
少し離れるだけで住宅街になる。
坂も多い。
静かな道もある。
新宿駅周辺だけを見て「新宿区を知っている」と思っていたら、かなり違うのだろう。
この企画では、そんな思い込みを一つずつ壊してみたい。
渋谷区も渋谷駅だけではない
渋谷区も同じだ。
スクランブル交差点だけが渋谷ではない。
原宿もある。
代々木もある。
恵比寿方面もある。
住宅街もある。
同じ区内なのに場所によって雰囲気が大きく変わる。
徒歩なら、その変化を連続して見ることができる。
にぎやかな場所から歩き始めて、気づいたら静かな住宅街にいる。
また歩いていくと別の駅が現れる。
東京という巨大な街が、駅ごとに分断された点ではなく、全部つながった一枚の地図として見えてくる。
これは徒歩ならではだと思う。
難関は東側と南側かもしれない
近い区だけなら比較的簡単だ。
問題は後半だ。
足立区。
葛飾区。
江戸川区。
大田区。
こうした場所まで企画を広げると、一気に「東京全部を歩いている」という感じが出てくる。
もちろん、自宅から毎回すべて徒歩で行く必要はない。
スタート地点までは電車を使ってもいい。
そこから数時間歩く。
そうしないと、移動だけで一日が終わってしまう。
この企画の目的は苦行ではない。
東京を自分の足で知ることだ。
ルールを厳しくしすぎて挫折するより、23区すべてを実際に歩き切るほうを優先する。
お金があまりかからないのもいい
徒歩のいいところは、基本的に無料なことだ。
必要なのは靴と飲み物くらい。
もちろん途中で昼飯を食べたり、コーヒーを飲んだりすることはある。
それでも、大きな娯楽費は必要ない。
東京では、お金を使おうと思えばいくらでも使える。
逆に、歩くだけならほとんどお金を使わなくても一日遊べる。
知らない街まで行く。
歩く。
写真を撮る。
疲れたら休む。
腹が減ったら何か食べる。
また歩く。
それだけで一つの休日になる。
一人だから予定変更も自由だ。
23区それぞれの記事も書ける
この挑戦はSolo Logとの相性もいい。
例えば、
「新宿区を10km歩いてみた」
「杉並区を一人で歩いた休日」
「足立区を初めて本気で歩いてみた」
「東京23区徒歩制覇、10区目まで来た」
と記録していける。
1区1記事なら、それだけで23記事になる。
途中経過を加えれば30記事以上になるかもしれない。
最後には、
「1年間で東京23区を全部歩いた結果」
という総まとめも書ける。
単なる観光情報ではなく、その日に疲れたこと、迷ったこと、食べたもの、考えたことまで残す。
それならSolo Logらしい記録になる。
50代だから無理をしない
一番大事なのはここだ。
記録を作るために無理をしない。
若い頃なら20km、30km歩くことを面白がったかもしれない。
でも今回は距離競争ではない。
疲れたら電車に乗る。
雨が降ったら中止。
暑すぎる日は歩かない。
足が痛ければ休む。
5kmしか歩けなくても失敗ではない。
1年間という長い期間を設定したのもそのためだ。
1回のすごい記録より、23区すべてを少しずつ歩いたという記録のほうが自分には面白い。
東京を歩くと人生の時間も見えてくる
歩いていると考える時間が増える。
仕事のこと。
お金のこと。
昔のこと。
これからのこと。
好きだった人のこと。
何でもない昔の記憶が突然出てくることもある。
家にいるとスマホやパソコンを見てしまう。
歩いている間は、それが減る。
だから街を見ながら、同時に自分の中も見ているような感覚になる。
50代になった今だからこそ、東京を歩く意味もあるのかもしれない。
10代や20代の東京とは見え方が違う。
あと10年後に同じ道を歩けば、また違って見えるだろう。
ならば今の東京と今の自分を記録しておきたい。
1年後、本当に23区を歩けているだろうか
正直、分からない。
途中で飽きる可能性もある。
仕事が忙しくなるかもしれない。
真夏は歩きたくなくなるだろう。
冬になれば外へ出るのが面倒になる。
それでも、とりあえず始めてみる。
23区全部を頭に置くと大変だが、最初に必要なのはたった1区だ。
1区歩けば、残り22区。
2区歩けば、残り21区。
そうやって一つずつ減らしていけばいい。
そして1年後。
東京23区の地図を見ながら、
「ここは全部、自分の足で歩いた」
と言えたら面白い。
何か大きな賞がもらえるわけではない。
誰かに褒めてもらえるとも限らない。
それでもいい。
一人で始めて、一人で続けて、一人で達成する。
そういう挑戦が一つくらいあってもいい。
今日から東京23区徒歩制覇を始める。
1年後、自分がどこまで歩いているのか。
このSolo Logに記録していこうと思う。


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