50代になってから、新しいIT技術を勉強するなら何を選ぶべきだろうか。
これまでVB6やSQLを使ったシステム開発に携わり、最近ではPythonによるデータ処理にも取り組んできた。しかし、求人情報を見ると、従来の開発経験に加えてクラウドの知識を求められることもある。
そこで気になっているのが、AWSとMicrosoft Azureだ。
どちらも代表的なクラウドサービスだが、両方を同時に勉強するのは簡単ではない。資格を取得するにしても、時間と費用がかかる。
50代の自分が今から学ぶなら、どちらが仕事や将来の事業に役立つのか。これまでの経験と今後の目標を踏まえて考えてみたい。
1.なぜ今、クラウドを勉強したいのか
私には、VB6やSQLを使ったシステム開発の経験がある。
以前のシステム開発では、企業内のサーバーやデータベースを使う環境に触れる機会があった。しかし、クラウドではサーバーやデータベースをインターネット経由で利用できる。
もちろん、クラウドを使えばすべてが簡単になるわけではない。セキュリティ、費用、運用管理など、学ばなければならないことは多い。
それでも、これまでのプログラミング経験にクラウドの知識を加えれば、仕事の選択肢を広げられる可能性がある。
さらに、将来的には自分でAIサービスやWebシステムを開発することも考えている。
資格を取ることだけが目的ではない。実際に使える技術を身につけたい。
2.AWSとAzureは何が違うのか
AWSはAmazonが提供するクラウドサービスで、AzureはMicrosoftが提供するクラウドサービスだ。
どちらも仮想サーバー、データベース、ストレージ、ネットワーク、AI関連サービスなどを提供している。
ただし、これまでの経験によって、学習の入り口は変わる。
| 比較項目 | AWS | Azure |
|---|---|---|
| 提供企業 | Amazon | Microsoft |
| 代表的な仮想サーバー | EC2 | Azure Virtual Machines |
| データベース | Amazon RDSなど | Azure SQL Databaseなど |
| 入門資格 | Cloud Practitioner | AZ-900 |
| 学習の方向性 | AWSの主要サービスを理解 | Azureの主要サービスを理解 |
AWSの入門資格であるCloud Practitionerは、クラウドの基本概念、セキュリティ、主要サービス、料金などを対象としている。AzureのAZ-900も、クラウドの概念、Azureのサービス、管理やガバナンスを学ぶ資格だ。
Microsoft Learn
+1
両者には共通する基礎知識も多い。そのため、最初に一方を勉強すれば、もう一方を学ぶ際にも役立つはずだ。
3.VB6・SQLの経験を生かすならAzureか
私がAzureに関心を持つ理由の一つは、Microsoft製品とのつながりだ。
これまでWindows環境で開発し、SQL ServerやVB6を使ってきた。そうした経験から、Microsoftが提供するAzureには親しみを感じる。
特に、Azure SQL Databaseのようなサービスを学べば、これまでのデータベース経験とクラウドの知識を結びつけやすい。
ただし、SQL Serverを使った経験があるからといって、Azureをすぐに使いこなせるわけではない。
クラウド特有の認証、ネットワーク、料金体系、バックアップなどを理解する必要がある。
まずはAZ-900で全体像を学び、その後、実際にデータベースを作成してSQLを実行するところまで試してみたい。
4.将来の起業を考えるならAWSも気になる
一方で、将来の事業を考えるとAWSも気になる。
私はブログ運営だけでなく、AIを使ったサービスや独自のWebシステムにも挑戦したいと考えている。
例えば、ブログの記事データを分析するサービス、複数サイトのアクセス状況を管理するツール、AIを利用した情報整理システムなどだ。
こうしたサービスはAWSでもAzureでも構築できる。
AWSを選ぶなら、EC2、S3、Lambda、RDSなどを少しずつ学び、小さなWebサービスを動かしてみたい。
最初から大規模なシステムを作る必要はない。
Pythonで簡単なプログラムを作り、クラウド上で実行する。そこからデータベースやAI機能を追加していく。
実際にサービスを公開できれば、資格の勉強だけでは得られない経験になるだろう。
5.最初に取得する資格はどうする?
資格を目標にすると、勉強する範囲を決めやすい。
現在、検討しているのは次の二つだ。
AWS Certified Cloud Practitioner
AWSの基礎を学ぶ入門資格。クラウドの概念、セキュリティ、主要サービス、料金体系などを扱う。試験時間は90分で、日本語受験にも対応している。
Amazon Web Services, Inc.
+1
公式情報:AWS認定資格
Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)
Azureの基礎を学ぶ入門資格。クラウドの概念、コンピューティング、ネットワーク、ストレージ、管理機能などを扱う。
Microsoft Learn
+1
公式情報:Microsoft認定資格
どちらもクラウド学習の出発点として考えられる。
ただし、資格に合格しただけで実務経験者になれるわけではない。求人に応募する際は、資格とともに、実際に何を作ったのか説明できるようにしたい。
6.50代から両方を勉強する必要はあるのか
AWSとAzureの両方を学べれば、知識の幅は広がる。
しかし、仕事探しやブログ運営と並行して勉強する以上、使える時間には限りがある。
最初から二つの資格を同時に目指すと、サービス名や機能を覚えるだけで精いっぱいになるかもしれない。
そこで、まず一方を選び、1か月ほど集中して学ぶ方法を考えている。
基礎を理解したら、実際にサーバーやデータベースを動かす。その後、もう一方のサービスにも触れてみる。
資格の数を増やすことよりも、自分でシステムを構築できるようになることを優先したい。
7.30日間のクラウド学習計画
勉強を始めるなら、具体的な計画が必要だ。
| 期間 | 学習内容 |
|---|---|
| 1週目 | クラウドの基本概念と料金体系 |
| 2週目 | サーバー・ネットワーク・データベース |
| 3週目 | セキュリティ・管理機能・練習問題 |
| 4週目 | 復習と小規模なシステム構築 |
30日で必ず資格に合格するという計画ではない。まずは、毎日少しずつ学習する習慣を作ることが目的だ。
無料の公式教材や練習問題を利用し、分からない部分は繰り返し確認する。
実習では、料金が発生する可能性があるため、利用上限や予算アラートも設定しておきたい。
学習した内容をSolo Logに記録すれば、自分の復習にもなる。
8.50代だからこそ、過去の経験と組み合わせたい
新しい技術を勉強すると、若い頃からクラウドに触れてきた人と比較してしまうかもしれない。
しかし、これまでのシステム開発経験がすべて無駄になるわけではない。
SQLを使ったデータ処理、プログラムの修正、テスト、既存システムの保守。こうした経験とクラウドの知識を組み合わせる道もある。
例えば、既存のデータベースをクラウドに移行する仕組みを学ぶことや、Pythonを使ってデータ処理を自動化することだ。
未経験のクラウド技術だけで勝負するのではなく、これまでの経験を土台にしたい。
年齢だけで学習を諦める必要はない一方、資格を取得すれば必ず転職できると考えるのも現実的ではない。
自分が何を作れるようになったのか。それを少しずつ増やしていきたい。
まとめ|AWSとAzure、まずは一つを選んで実際に使ってみる
AWSとAzureのどちらを学ぶべきかは、今後どのような仕事や開発に取り組みたいかによって変わる。
これまでのSQL ServerやWindows環境での経験を発展させたいなら、Azureから始める方法がある。
一方、AWSを利用する案件や、AWS上での独自サービス開発に関心があるなら、AWSから学ぶ方法もある。
私の場合、当面の仕事探しと、将来のAIサービス開発という二つの目的がある。
まずは求人情報で求められている技術を確認し、どちらか一つの入門資格を学習する。そして、Pythonとデータベースを使った小さなシステムをクラウド上で動かしてみたい。
資格を取得することをゴールにせず、50代から新しいシステムを作れるようになることを目標にしたい。


コメント