ジムに行けば、いろいろなトレーニングマシンが並んでいる。
ランニングマシンなら何となく分かる。
歩いたり走ったりすればいい。
でも筋トレ用のマシンになると、初めて見るものも多い。
その中で今回使ってみようと思ったのが、レッグプレスだった。
座った状態から脚でプレートを押すように動かして、主に下半身を鍛えるマシンだ。
見た感じでは簡単そうだった。
座って、脚で押す。
「これなら自分でもできるだろう」
そう思っていた。
ところが実際にマシンの前まで行くと、
「あれ?どうやって使うんだ?」
となった。
今回は、レッグプレスの使い方がすぐに分からず、ジムで少し焦った日のことを書いてみる。
※この記事は個人の体験記です。マシンによって操作方法は異なります。実際に使用するときは施設の説明表示やスタッフの案内を確認してください。
見ていると簡単そうだった
レッグプレスは、他の人が使っているところを何度か見たことがあった。
座る。
足を置く。
脚を伸ばす。
戻す。
また伸ばす。
動作だけを見れば非常に単純だ。
スクワットのように自分でバランスを取る必要も少なそうに見える。
だから、
「初心者でもやりやすそうだな」
と思っていた。
ところが見るのと、自分で操作するのは全然違った。
まず座席の調整で迷った
マシンに座って最初に気になったのが、座席だった。
前後に調整できそうだ。
でも、
「どの位置にすればいいんだ?」
となる。
近すぎれば膝がかなり曲がる。
遠すぎれば足が届きにくい。
レバーらしきものもある。
動かしていいのか。
どう動かすのか。
少し触ってみる。
うまく動かない。
ここで最初の焦りが出た。
「後ろに誰か待っていたら嫌だな」
と思って周りを見る。
幸い、誰も待っていなかった。
重量設定もよく分からない
次は重量。
マシンには数字が並んでいる。
ピンを差し込んで重量を選ぶタイプだった。
仕組み自体は何となく分かる。
しかし問題は、
「自分は何kgから始めればいいのか」
ということだった。
軽すぎても意味がないような気がする。
重すぎれば危ない。
隣を見ると、かなり重い重量でトレーニングしている人もいる。
すると、
「自分もこのくらい?」
と思いそうになる。
でも、ここで他人に合わせるのは違う。
初めてなら、まず軽いところから試せばいい。
今ならそう思える。
そのときは重量一つ決めるだけでも少し緊張した。
足はどこに置く?
座席と重量を何とか設定した。
次は足だ。
大きなプレートがあるので、そこへ両足を置く。
ここまでは分かる。
しかし、
「上のほう?」
「真ん中?」
「足の幅は?」
また疑問が出てくる。
レッグプレスは足を置く位置によって負荷の感じ方が変わると言われている。
でも初心者の自分がいきなり細かいことを考えても仕方ない。
まずはマシンの案内を確認し、無理のない自然な位置に足を置くことにした。
それでも、
「これで合っているのかな」
という不安は残った。
一番焦るのは周りに人がいること
ジムで新しいマシンを使うとき、マシンそのものより気になるものがある。
周りの視線だ。
実際には、ほとんど誰も見ていないのだと思う。
みんな自分のトレーニングをしている。
それでも初心者側からすると、
「使い方を間違えていると思われないかな」
「この人、何やってるんだと思われないかな」
と考えてしまう。
説明を何度も見るのも少し恥ずかしい。
レバーを探している姿も見られたくない。
そのせいで、余計に焦る。
でも考えてみれば、最初から使い方を知っている人はいない。
今、普通にレッグプレスを使っている人にも「初めての日」はあったはずだ。
とりあえず軽い重量で動かしてみた
設定ができたところで、いよいよ脚で押してみた。
最初は軽め。
ゆっくり押す。
脚が伸びる。
そしてゆっくり戻す。
「なるほど、こういう感じか」
一度動かすと、一気に分かりやすくなった。
頭の中で考えていると複雑だったのに、実際に一回やると感覚がつかめる。
数回繰り返す。
太ももに負荷がかかっているのが分かる。
そこでようやく、
「これならできそうだ」
と思えた。
さっきまでの焦りが少し消えた。
重量を上げたくなるけれど我慢
軽い重量でできると、今度は欲が出てくる。
「もう少し重くてもいけるんじゃないか」
重量を一段階上げる。
これもできる。
すると、さらに上げたくなる。
筋トレの面白いところなのかもしれない。
数字があるから、上を目指したくなる。
でも初日はフォームや操作方法を覚えるだけでもいい。
無理に重量を追いかける必要はない。
特にレッグプレスは大きな重量を扱えるマシンなので、数字だけを見ると自分がかなり強くなったような気分になりやすい。
しかし、重量の数字より安全に動かせることのほうが重要だと思った。
膝を完全に伸ばし切らないことも意識した
実際に動かしてみると、脚をどこまで伸ばせばいいのかも気になった。
勢いよく押して膝を完全に伸ばし切るのではなく、コントロールできる範囲で動かす。
戻すときも勢い任せにしない。
重量をガチャンと落とすように戻すのではなく、ゆっくり戻す。
この「ゆっくり」が意外ときつい。
軽めの重量でも回数を重ねると、
「脚に来ているな」
という感じが出てくる。
筋トレは重いものを無理やり動かせばいいわけではないのだと実感した。
分からなければスタッフに聞けばいい
今回、一番当たり前なのに忘れていたことがある。
分からなければ聞けばいい。
ジムにはスタッフがいる場合がある。
マシンにも説明が書いてあることが多い。
それなのに、
「一人で使えるようにならなければ」
と思ってしまう。
聞くのが恥ずかしい。
初心者だと思われたくない。
でも初心者なのだから、分からなくて当然だ。
むしろ分からないまま適当に動かしてケガをするほうが問題だ。
次に初めて使うマシンがあったら、分からないところは普通に確認しようと思う。
一度覚えれば次からは普通になる
初回はあれだけ迷ったのに、一度使ってしまえば次回からはかなり楽になる。
座席を調整する。
重量を設定する。
座る。
足を置く。
ゆっくり押す。
ゆっくり戻す。
一連の流れが分かっている。
これは筋トレだけではない気がする。
初めてのアルバイト。
初めて行く店。
初めて乗る路線。
初めて使う機械。
何でも最初だけは分からない。
分からないから不安になる。
でも一回経験すると、
「前にもやった」
に変わる。
この差は大きい。
ひとりジムは小さな初体験の連続
ひとりでジムへ行くと、誰かが横で全部教えてくれるわけではない。
だから自分で確認することになる。
今日はこのマシン。
次は別のマシン。
少しずつ使えるものが増えていく。
レッグプレスもその一つだった。
大げさな挑戦ではない。
使い方が分からなくて数分迷っただけだ。
でもSolo Logとして考えると、こういう小さな出来事こそ残しておいてもいいと思う。
数か月後には、レッグプレスを普通に使っているかもしれない。
そのころには、
「最初は座席の動かし方すら分からなかったな」
と笑えるだろう。
50代でも「初めて分からない」は普通にある
年齢を重ねると、何でも知っていなければいけないような気分になることがある。
でも実際にはそんなことはない。
初めて使うものは何歳でも初めてだ。
20歳でも分からない。
30歳でも分からない。
50代でも分からない。
重要なのは、分からないこと自体ではなく、
分からないからやめるのか、とりあえず覚えてみるのか。
そこなのだと思う。
今回のレッグプレスも、最初の数分は少し焦った。
でも結局、一度やってみれば何とかなった。
次は「昨日の自分」と比べればいい
ジムには、自分よりはるかに重い重量を動かしている人がいる。
筋肉の大きな人もいる。
長年トレーニングしている人もいるだろう。
そんな人と初日から比較しても意味がない。
自分の場合は、
「レッグプレスの使い方が分からなかった自分」から「一人で使える自分」になった。
初日はそれだけで十分だと思う。
次はフォームを安定させる。
その次は回数を続ける。
慣れてきたら少し重量を上げる。
そうやって一段ずつ進めばいい。
レッグプレスの使い方が分からず、少し焦った日。
たいした出来事ではない。
でも、こういう小さな「できなかった→できた」を積み重ねることが、50代から何かを始める面白さなのかもしれない。
次にジムへ行ったときは、もうレッグプレスの前で立ち止まる必要はない。
普通に座って、重量を設定して、脚で押す。
昨日まで知らなかったことが、一つ自分の日常になった。
それで十分だ。


コメント